かく・れる【隠れる】
[動ラ下一][文]かく・る[ラ下二] 1 物の陰になったり、さえぎられたりして見えなくなる。「月が雲間に—・れる」 2 身を人目につかないようにする。「物陰に—・れる」「親に—・れてたばこを吸う...
かくれんぼ
斎藤緑雨の短編小説。明治24年(1891)刊。お坊ちゃん育ちの青年が、花柳界の悪色事師になるまでを描く。
かくれん‐ぼう【隠れん坊】
子供の遊びで、鬼を一人定め、他の者が物陰に隠れているのを鬼が捜し出し、最初に見つけられたものを次回の鬼とするもの。隠れ鬼。かくれんぼ。
かくろ・う【隠ろふ】
《連語「かくらう」の音変化》 [動ハ四]隠れている。「昨日今日雲のたちまひ—・ふは花の林を憂しとなりけり」〈伊勢・六七〉 [動ハ下二] 1 に同じ。「いとどうち忍び—・へ給ひしほど」〈夜の...
かくろえ【隠ろへ】
《動詞「かくろう」(下二)の連用形から》 1 隠れるのに適したものかげ。「年ごろだに、何の頼もしげある木のもとの—も侍らざりき」〈源・総角〉 2 外からはわからない事柄。秘密。「内のこと思ひやら...
かくろえ‐ごと【隠ろへ事】
隠し事。秘密。「忍び給ひける—をさへ、語り伝へけむ、人のもの言ひさがなさよ」〈源・帚木〉
こもり【籠もり/隠り】
1 中に入って出ないこと。隠れて現れないこと。また、その状態。「冬—」「巣—」 2 社寺に祈願のため参籠(さんろう)すること。おこもり。
こもり‐い【籠もり居】
家にじっと引きこもっていること。また、その家。籠居(ろうきょ)。
こもり‐え【隠り江】
アシなどが茂っていたり、岬などに囲まれたりして、隠れて見えない入り江。「—に思ふ心をいかでかは舟さす棹のさして知るべき」〈伊勢・三三〉
こもりえ‐の【隠り江の】
[枕]「泊瀬(はつせ)」にかかる。中世以後に、「こもりくの」が誤り伝えられたもの。「—泊瀬の山は色づきぬ」〈続古今・秋下〉