雲霧(くもきり)とな・る
火葬にされる。雲霧に紛る。雲霞となる。「はかなき—・らせ給ひぬるは」〈栄花・岩蔭〉
くも‐ぎょうけつかく【雲凝結核】
⇒雲核
くも‐ぎれ【雲切れ】
雲に絶え間ができること。雲の晴れ間。また、ちぎれ雲。「—のし始めた入梅の空は」〈荷風・つゆのあとさき〉
くも‐けぶり【雲煙】
1 雲と煙。雲または煙。うんえん。 2 火葬にすること。また、その煙。
雲煙(くもけぶり)とな・す
火葬にする。「—・す夜」〈更級〉
雲煙(くもけぶり)とな・る
火葬にされて煙となる。「—・らせ給はむは」〈栄花・峰の月〉
くも‐しょうじ【雲障子】
縁側や雨戸の上などの欄間(らんま)に作りつける横長の障子。
くも‐じ【雲路】
月や鳥などが通るとされる雲の中の道。雲居路(くもいじ)。「いづかたの—に我もまよひなむ」〈源・須磨〉
くも‐すき【雲透き】
暗所で物を透かして見ること。薄明かりの中で物を見ること。また、薄明かり。「—に見奉りけるに、物具、事柄尋常なり」〈平治・中〉
くも‐すけ【雲助/蜘蛛助】
《浮雲の行方定めぬところからとも、また、客を取ろうとクモのように巣を張っているところからとも》 1 江戸時代、街道の宿駅や渡し場などで、荷物の運搬や駕籠(かご)かきなどを仕事としていた無宿の者。...