あま‐くも【天雲】
《「あまぐも」とも》空の雲。「—に近く光りて鳴る神の見れば恐(かしこ)し見ねば悲しも」〈万・一三六九〉
あまくも‐の【天雲の】
[枕]雲が浮かび漂うところから、「たゆたふ」「ゆくらゆくら」「別る」などにかかる。「—たゆたひやすき心あらば」〈万・三〇三一〉
あま‐ぐも【雨雲】
雨や雪を降らせる雲。また、俗に乱層雲のこと。
あま‐ざけ【甘酒/醴】
白米の固めのかゆに米こうじをまぜ、発酵させてつくる甘い飲み物。もと、神事用につくられ、一夜酒(ひとよざけ)・醴酒(こさけ)ともいう。また、酒かすを湯に溶かして甘みをつけた飲み物。《季 夏》「—を...
あま‐そぎ【尼削ぎ】
1 尼になった女性が、髪を首か肩の辺りで切りそろえること。そぎあま。 2 昔の女児の髪形の一。尼のように髪を首か肩の辺りで切りそろえたもの。「生(お)ほす御髪(みぐし)、—のほどにてゆらゆらとめ...
あま‐そそ・る【天聳る】
[動ラ四]空に高くそびえ立つ。「白雲の千重を押し別け—・り高き立山冬夏と分くこともなく」〈万・四〇〇三〉
あま‐つ‐おとめ【天つ少女】
1 天女。「富士のねの風にただよふ白雲を—が袖かとぞ見る」〈夫木・三五〉 2 五節(ごせち)の舞姫。「豊の明り—の袖までも代々の跡をば返してぞみん」〈新葉・冬〉
あま‐つ‐かぜ【天つ風】
大空を吹く風。「—雲の通ひ路吹き閉ぢよをとめの姿しばしとどめむ」〈古今・雑上〉
あま‐つばめ【雨燕】
1 アマツバメ目アマツバメ科の鳥の総称。ツバメに似るが、大形で、翼が著しく長く、体が細長い。全体に黒褐色で、腰が白い。アマツバメ・ハリオアマツバメ・アナツバメなど。主に暖帯から熱帯にかけて分布。...
あま‐と・ぶ【天飛ぶ】
[動バ四]大空を飛ぶ。「ひさかたの—・ぶ雲にありてしか君をあひ見む落つる日なしに」〈万・二六七六〉