いり‐め【入(り)目】
[名・形動] 1 費やした金高。経費。出費。「種々(さまざま)の—を幾晩かかかって漸く調べあげた積り書」〈露伴・五重塔〉 2 控えめなこと。また、そのさま。「—にもなく、又さし出でても見えぬ様に...
いり‐わけ【入(り)訳】
こみいった事情。いきさつ。子細。「これにはちょっとした—があった」〈露伴・プラクリチ〉
い・る【射る】
[動ラ五(四)]「い(射)る」(上一)に同じ。近世江戸語以降の用法。「灯(ひ)の光り闇を破りて遥(はるか)に身を—・り」〈露伴・いさなとり〉
イルティッシュごうのきたひ【イルティッシュ号の来た日】
難波利三の小説。昭和49年(1974)、「別冊文芸春秋」誌に発表。日露戦争中、ロシアのバルチック艦隊の艦船イルティッシュ号が、島根県沖で沈没した事件を題材とする。
いろ・う【色ふ/彩ふ/艶ふ】
[動ハ四] 1 美しいいろどりをしている。映える。「いかばかり思ひおくとも見えざりし露に—・へる撫子(なでしこ)の花」〈和泉式部集・下〉 2 色が美しく交じる。「かざしの花の色々は秋の草に異な...
いろ‐なおし【色直し】
1 結婚式が終わったあとで、または披露宴の途中で、花嫁が式服を脱いで別の色模様のある衣服に着替えること。近世、婚礼のときは衣服・調度・室内の装飾など白色で統一したものを、式後3日目で平常の色のも...
色(いろ)に出(い)・ず
1 心の中の思いが表情や態度に現れる。「忍ぶれど—・でにけりわが恋は物や思ふと人の問ふまで」〈拾遺・恋一〉 2 色がつく。「わが袖の涙にもあらぬ露にだに萩の下葉は—・でにけり」〈金槐集〉
いろ‐ばなし【色話】
男女の情事に関する話。色事の話。情話。「大きな笑声のするのは、…露骨(むきだし)の—の喝采である」〈小杉天外・はやり唄〉
いわ‐い【岩井/石井】
岩の間からわき出る泉を井としたもの。「—汲むあたりの小笹(をざさ)玉こえてかつがつ結ぶ秋の夕露」〈新古今・夏〉
インサイド‐ストーリー【inside story】
内輪話や秘密などを暴露した小説や記事。内幕物。