つゆくさ‐いろ【露草色】
露草で染めた、青色。
つゆ‐け・し【露けし】
[形ク]露にぬれて湿っぽい。和歌などの修辞法で、涙にぬれている意を表すことが多い。《季 秋》「涼しく—・き夕は空より地上に降りぬ」〈鴎外訳・ふた夜〉 「虫の音に—・かるべきたもとかはあやしや心も...
つゆ‐さむ【露寒】
《「つゆざむ」とも》晩秋の、露が霜に変わるころの寒さ。《季 秋》「—の情くれなゐに千草かな/蛇笏」
つゆ‐しぐれ【露時雨】
露が一面におりて時雨にぬれたようになること。また、草木においた露が、時雨の降りかかるようにこぼれること。《季 秋》「父恋ふる我を包みて—/虚子」
露(つゆ)知(し)ら◦ず
《「露」は副詞》まったく知らないで。全然知らずに。「資格をわれに求むる事は—◦ず」〈漱石・虞美人草〉
つゆ‐じも【露霜】
1 《古くは「つゆしも」》 2 露と霜。また露、特に凍ってなかば霜となった露。水霜。《季 秋》「—の烏がありく流離かな/楸邨」 3 年月。星霜(せいそう)。「—はあらたまるとも」〈新古今・仮名序〉
つゆじも‐の【露霜の】
[枕]おく露霜が消えやすい意から「おく」「消(け)」「過ぎ」にかかる。つゆしもの。「寄り寝し妹(いも)を—置きてし来れば」〈万・一三一〉
つゆだんだん【露団々】
幸田露伴の処女小説。明治22年(1889)「都の花」誌に発表した短編作品。
山口青邨の自選句集。昭和21年(1946)刊行。
つゆ‐ちり【露塵】
1 きわめてわずかなことや、また、価値のないもののたとえ。「いよいよ不平は懐(いだ)けど—ほども外には出(いだ)さず」〈露伴・五重塔〉 2 (あとに打消しの語を伴って副詞的に用いて)少しも。全然...
つゆ‐つき【露付き】
電化製品の内部に生じて、機器が正常に動作しなくなる結露。