いなか‐ぶし【田舎節】
1 民謡。 2 歌舞伎舞踊の中で、特に民謡を取り入れた伴奏音楽で踊る部分。 3 日本音楽で、陽旋法のこと。主に民謡に用いられるところから、明治中期に上原六四郎が命名。→都節(みやこぶし)
いなぶね‐の【稲舟の】
軽小な稲舟の意から「軽(かろ)」、また同音の「いな」を引き出す序詞。「最上川のぼればくだる—いなにはあらずこの月ばかり」〈古今・東歌〉
いな・む【否む/辞む】
[動マ五(四)]《「いなぶ」の音変化》 1 断る。嫌がる。辞退する。「申し出をむげに—・むわけにもいかない」 2 否定する。「—・むことのできない事実」 [補説]古くは上二段活用かと思われるが、...
いな‐むしろ【稲筵】
[名] 1 稲のわらで編んだむしろ。「秋の田のかりねの床の—月宿れどもしける露かな」〈新古今・秋上〉 2 稲が実って倒れ伏したようす。また、そのように乱れたもののたとえ。「夕露の玉しく小田の—...
いなり【稲荷】
《「いななり(稲生)」の音変化という》 1 五穀をつかさどる食物の神、倉稲魂神(うかのみたまのかみ)のこと。また、倉稲魂神を祭った、稲荷神社。 2 《倉稲魂神の異称である御食津神(みけつかみ)と...
いぬ‐ぶえ【犬笛】
1 犬などの動物の訓練に用いられる笛。人間の可聴音よりも高い周波数の音を出し、目的の動物だけに聞かせることができる。 2 (比喩的に)政治家が、特定の支持層だけに分かる言い回しを用いて、思考や行...
い‐の‐こ【亥の子】
1 陰暦10月の亥の日。この日に亥の子の祝(いわい)を行い、また、江戸時代には炬燵(こたつ)を開く日とされた。《季 冬》「臼(うす)音は麓の里の—かな/鳴雪」→十日夜(とおかんや) 2 「亥の子...
いば・う【嘶ふ】
[動ハ下二]《「いばゆ」の音変化》いななく。「駒北風に—・ふれは」〈虎明狂・牛馬〉
イバゲ【Ibagué】
コロンビア中西部、トリマ県の都市。コルディエラセントラル山脈の東斜面、標高約1300メートルに位置する。植民地時代から交通の要地で、周辺のコーヒー、カカオ、サトウキビなどの農産物の集散地として発...
いばり【尿】
《「ゆばり」の音変化》小便。ばり。ゆまり。