しかみ【顰み】
《動詞「しか(顰)む」の連用形から》 1 しかめっ面(つら)をすること。 2 能面の一。まゆを寄せ、きばをむき出した恐ろしい形相の鬼神面。「紅葉狩(もみじがり)」「羅生門」「土蜘蛛(つちぐも)」...
しかみ‐づら【顰み面】
「顰(しか)めっ面」に同じ。「恐ろしくしわだらけの—で」〈寅彦・自画像〉
しか・む【顰む】
[動マ四]顔や額などにしわが寄る。「—・みたる顔付を見るに及びては」〈鴎外訳・即興詩人〉 [動マ下二]「しかめる」の文語形。
しかめっ‐つら【顰めっ面】
まゆのあたりにしわを寄せた、機嫌の悪そうな顔。しかめつら。
しかめ‐つら【顰め面】
《「しかめづら」とも》「顰(しか)めっ面」に同じ。
しか・める【顰める】
[動マ下一][文]しか・む[マ下二]痛みや不快のために、まゆのあたりにしわを寄せる。「顔を—・める」
ひそみ【顰み/嚬み】
眉間(みけん)にしわを寄せ顔をしかめること。
顰(ひそ)みに倣(なら)・う
《「荘子」天運から》善し悪しも考えずに、やたらに人のまねをする。また、他人にならって物事をするのを謙遜していう言葉。「先人の—・う」→西施(せいし)の顰みに倣う [補説]「顰みに習う」と書くのは誤り。
ひそ・む【顰む/嚬む】
[動マ四] 1 口などがゆがむ。「口—・むも知らず」〈宇津保・忠こそ〉 2 べそをかく。泣き顔になる。「背きぬる世の去りがたきやうに、自ら—・み御覧ぜられ給ふ」〈源・夕顔〉 [動マ下二]「ひ...
ひそ・める【顰める/嚬める】
[動マ下一][文]ひそ・む[マ下二]不快や不満などのために、眉のあたりにしわを寄せる。顔をしかめる。「マナーの悪さに眉を—・める」