あい‐の‐かぜ【あいの風】
日本海沿岸で、沖から吹く夏のそよ風。あい。あゆ。あえのかぜ。《季 夏》
あいのふうど【愛の風土】
《原題、(フランス)Climats》モーロアによる心理小説。1928年刊。
あおち‐かぜ【煽ち風】
吹きあおる風。「蚊帳(かや)打ちあくる—」〈浄・薩摩歌〉
あおり‐かぜ【煽り風】
津波の到達直前に吹く突風。家屋が倒壊したり、自動車が横転したりするほどの強風になることもある。
あかえぞふうせつこう【赤蝦夷風説考】
江戸後期の地誌。2巻。工藤平助著。天明元〜3年(1781〜1783)成立。赤蝦夷はカムチャツカのこと。日本における最初のロシア研究書。上巻でロシアとの通商・蝦夷地開発を説く。下巻はロシアの地誌。
あき‐かぜ【秋風】
1 秋に吹く風。秋になって吹いてくる涼しい風。しゅうふう。《季 秋》「—や干魚をかけたる浜庇/蕪村」 2 「秋」を「飽き」に掛けて、男女間の愛情が冷めることのたとえ。
秋風(あきかぜ)が立(た)・つ
1 秋風が吹く。 2 男女間の愛情が冷める。「二人の間に—・つ」
あきかぜ‐づき【秋風月】
陰暦8月の異称。《季 秋》
あきかぜ‐の【秋風の】
[枕]地名の「吹上(ふきあげ)」「山吹(やまぶき)」「千江(ちえ)」などにかかる。秋風の吹く実景を表す要素が強い。「—千江の浦廻(うらみ)の」〈万・二七二四〉
あきかぜのきょく【秋風の曲】
箏曲(そうきょく)。光崎検校(みつざきけんぎょう)作曲、蒔田雁門(まきたがんもん)作詞により、天保年間(1830〜1844)に成立。段物と唄物とを併せた新形式で、歌詞は白居易の「長恨歌」に取材。