なき‐や・む【泣き止む/鳴き止む】
[動マ五(四)] 1 (泣き止む)泣くことをやめる。「赤ん坊がなかなか—・まない」 2 (鳴き止む)鳥獣・虫などが鳴くことをやめる。「草むらの虫がぴたりと—・む」
鳴(な)くまで待(ま)とう時鳥(ほととぎす)
機が熟するまで辛抱強く待とう、の意。徳川家康の性格を表現した句「鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥」から。これに対し、「鳴かぬなら殺してしまえ時鳥」が織田信長の、「鳴かぬなら鳴かしてみしょう時鳥」が豊...
な‐ぞ【何ぞ】
《「なにぞ」の音変化》 [副]《古くは「なそ」》どうして。なぜ。「—かう暑きにこの格子はおろされたる」〈源・空蝉〉 [連語] 1 何であるか。なにごとか。「こは—。あなもの狂ほしの物怖ぢや」...
なつ‐ぜみ【夏蝉】
夏に鳴く蝉。アブラゼミ・クマゼミ・ニイニイゼミなど。
なにわ‐づ【難波津】
上代、難波江にあった港。また、大阪港の古名。[歌枕]「千鳥鳴くふけひの潟を見渡せば月影さびし—の浦」〈聞書集〉 1 王仁(わに)が詠んだという「難波津に咲くやこの花冬ごもり今を春べと咲くや...
にいにい‐ぜみ【にいにい蝉】
セミ科の昆虫。体長は翅(はね)の先まで約3.5センチと小形。くすんだ黄褐色の地に緑色や茶褐色の紋をもち、前翅に黒褐色の雲状紋がある。成虫は7、8月に出現し、チイチイと鳴く。ちいちいぜみ。こぜみ。...
に◦けむ
[連語]《完了の助動詞「ぬ」の連用形+過去の推量の助動詞「けむ(けん)」》きっと…ただろう。…てしまっただろう。「いづくには鳴きもし—◦けむほととぎす我家の里に今日のみそ鳴く」〈万・一四八八〉
に‐し‐はつ【二四八】
《平安時代の歌学で、万葉集にホトトギスの鳴き声を「二四八」と表記していると説かれたために生じた歌語》ホトトギスの初めて鳴く声。「奈良坂を来鳴きとよますほととぎす—とこそをちかへり鳴け」〈奥義抄・下〉
にばん‐どり【二番鶏】
夜明けに、一番鶏に次いで鳴く鶏。また、その声や、その時刻。
にゃあ‐にゃあ
[副]猫の鳴き声を表す語。「えさをねだって—(と)鳴く」 [名]猫をいう幼児語。