くろがも‐じたて【黒鴨仕立て】
上着・股引(ももひ)きなど、服装全体を黒や紺の無地で仕立てること。多く下男や供の男などの服装。くろがもいでたち。「—の車夫が、膝掛を小脇に丸め」〈小杉天外・初すがた〉
くろ‐き【黒木】
《「くろぎ」とも》 1 (古くは「赤木」に対して、のちには「白木」に対して)皮のついたままの丸太。 2 約30センチの長さに切った生木を、かまどで黒く蒸し焼きにして薪としたもの。京都の八瀬・大原...
くろき【黒木】
姓氏の一。 [補説]「黒木」姓の人物黒木和雄(くろきかずお)黒木勘蔵(くろきかんぞう)
くろ‐き【黒酒】
新嘗祭(しんじょうさい)や大嘗祭(だいじょうさい)などで、白酒(しろき)とともに神前に供える黒い酒。甘酒にクサギの焼き灰を入れて黒くしたもので、室町時代には黒ごまの粉を入れたものを用いた。→白酒...
くろき‐うり【黒木売り】
黒木2を頭にのせて京都市中へ売りにきた八瀬・大原の女。
くろき‐づくり【黒木造り/黒木作り】
皮つきの丸太で造ったもの。黒木の鳥居・玉垣など。
くろき‐の‐とりい【黒木の鳥居】
皮つきの丸太で造った鳥居。最も古い形式で、2本の柱と笠木および貫(ぬき)からなる。黒木鳥居。
くろき‐の‐や【黒木の屋】
黒木造りの粗末な建物。「山中に—を造りておはしけるを」〈十訓抄・一〉
くろ‐ぎぬ【黒衣】
1 黒色の衣服。律令制では、家人・奴婢(ぬひ)の衣とされる。くろききぬ。「軍(いくさ)こぞりて悉(ふつく)に—を被(かうむ)りて」〈崇峻紀〉 2 喪服。ふじごろも。くろききぬ。
くろ‐くま【黒熊】
毛色の黒いクマ。日本のツキノワグマのこと。《季 冬》