ろ‐びらき【炉開き】
冬になって初めて囲炉裏(いろり)または茶事の炉を開いて用いること。茶の湯では、10月の終わりから11月初めにかけて行う。また、その行事。《季 冬》「—や仏間に隣る四畳半/漱石」⇔炉塞(ろふさ)ぎ。
よこ‐ざ【横座】
1 畳や敷物を横に敷いて設けた正面の席。上座。 2 いろりの奥の正面で、一家の主人がすわる席。亭主座。 3 横手の座席。「火鉢の—に座る」 4 《勘定奉行の横目につけておくところから》勘定吟味役...
よつぎ‐ほだ【世継ぎ榾】
大みそかの夜、いろりに新しく入れる特別に大きな薪。正月中、火種を絶やさないようにする。よつぎさま。《季 冬》
まめ‐やき【豆焼(き)】
年占(としうら)の一種。節分に、いろりの熱い灰の上に豆を並べ、焼けぐあいからその年の作柄や月ごとの天候を占う呪法。豆占(まめうら)。
ち‐ろ【地炉】
《「ぢろ」とも》地上または床に作った炉。いろり。
ふすべ‐がき【燻べ柿】
渋柿の皮をむいてかまどやいろりの上につるし、いぶして甘くしたもの。くすべがき。
ひ‐たき【火焼き/火焚き】
1 火をたくこと。 2 昔、夜間の照明や警護のために、かがり火や庭火などをたいたこと。また、その役目。「御—の老人(おきな)」〈記・中〉 3 火をたく所。いろり。〈和名抄〉
ほ‐くぼ【火窪】
いろりの中央の、火を燃やすところ。火の坪。ほどなか。
ほ‐ど【火床】
1 いろりの中央にある火をたくくぼんだ所。 2 鍛造用の簡単な炉。
かか‐ざ【嬶座】
いろりに面した主婦の座席。横座(主人の座席)のわきで、台所に近い席に定められる。北座。鍋座(なべざ)。鍋代(なべしろ)。