つゆ‐むし【露虫】
キリギリス科の昆虫。体長約2センチ。体は緑色で細長く、黄褐色の長い触角をもつ。雌の産卵管は鎌状で上に反る。夏から秋に草の上で、雄はツツツジィージィーと鳴く。灯火にもやってくる。
ね‐な・く【音泣く/音鳴く】
[動カ四]声を立てて泣く。また、禽獣などが声をあげて鳴く。「はるかなる声ばかりしてきりぎりす—・くに秋の夜を明かしつる」〈続後撰・秋中〉
はた‐おり【機織(り)】
1 機で布を織ること。また、その人。 2 キリギリスの別名。ショウリョウバッタをいうこともある。《季 秋》
はたおり‐むし【機織虫】
キリギリスの別名。
はたおり‐め【機織(り)女】
1 機を織る女。 2 キリギリスの古名。「—の(模様ノ)小袿(こうちぎ)ひとかさね」〈堤・虫めづる姫君〉
みしょう‐いぜん【未生以前】
1 《「父母未生以前(ぶもみしょういぜん)」の略》仏語。自我のない絶対無差別の境地。無我の境地。父母(ぶも)未生以前。 2 生まれる以前。ずっと前。とっくの昔。「それは—で、今は挨拶きりぎりす」...
やな
[終助]《間投助詞「や」+終助詞「な」から》名詞、形容動詞の語幹、動詞・形容詞の終止形に付く。感動・詠嘆の意を表す。…だなあ。…であるよ。…ことよ。「幼(をさな)の御物言ひ—」〈源・宿木〉 「む...
やぶ‐きり【藪螽蟖】
キリギリス科の昆虫。体長約3.5センチ。体は頑丈で緑色、背面がやや褐色を帯びる。キリギリスに似るが、前翅(まえばね)は長い。成虫は夏に現れ、高木の上にすみ、雄はシュルルルと鳴く。
よもぎ‐が‐そま【蓬が杣】
ヨモギが生い茂って杣山(そまやま)のようになった所。また、自分の家をへりくだっていう語。「鳴けや鳴け—のきりぎりす過ぎゆく秋はげにぞ悲しき」〈後拾遺・秋上〉