しこめ・し【醜めし】
[形ク]汚く、みにくい。「—・き汚穢(きたな)き国に到(き)にけり」〈神代紀・上〉
しこ‐ぐさ【醜草】
悪い草。嫌な草。雑草。「忘れ草我が下紐に着けたれど醜(しこ)の—言(こと)にしありけり」〈万・七二七〉
しこ‐の‐ますらお【醜の大夫】
愚かしい男。男性が自分を謙遜していう語。また、男性をののしっていう語。「ますらをや片恋せむと嘆けども—なほ恋ひにけり」〈万・一一七〉
しぐれ‐ごこち【時雨心地】
1 時雨の降りそうな空模様。 2 涙の出そうな気持ち。「大空は曇らざりけり神無月—は我のみぞする」〈拾遺・恋一〉
しぎたつさわ【鴫立沢】
神奈川県中郡大磯町西部の渓流。名は西行の歌「心なき身にもあはれはしられけりしぎたつ沢の秋の夕暮」に由来する。そばに鴫立庵(でんりゅうあん)がある。[歌枕]
シグナル‐とう【シグナル島】
《Îlot Signal》ニューカレドニアの首都ヌーメアの沖合にある島。市街西方約15キロメートルに位置する。名称は19世紀半ばに灯台が置かれたことに由来する。周囲を遠浅のサンゴ礁に囲まれ、海洋...
しもつけ【下野】
《「しもつけの(下毛野)」の略》
旧国名の一。大半が現在の栃木県。ごく一部が群馬県桐生市にあたる。野州(やしゅう)。
栃木県中南部にある市。石橋・小金井は江戸時代は日光街道の宿場町として...
しゃ
[感]あざけりののしるとき、また、驚いたときなどに発する声。「—何程の事有らん」〈浄・矢口渡〉
[接頭]名詞、また副詞・動詞・形容詞などに付いて、卑しめののしる意を表す。「—つら(=面)」「...
じんろく【甚六】
1 次子以下に比べて、のんびりとしてお人よしな長男を多少のあざけりの気持ちをこめていう語。多く「総領(そうりょう)の甚六」の形で用いられる。 2 お人よし。おろかもの。
しら‐はぎ【白萩】
1 白い花の咲くハギ。ミヤギノハギの変種といわれるシロバナハギなど。《季 秋》「—のしきりに露をこぼしけり/子規」 2 ヌマトラノオの異称。