名(な)に立(た)・つ
評判になる。「—・ちて伏見の里といふことはもみぢを床に敷けばなりけり」〈後撰・雑四〉
ただ‐びと【徒人/直人/只人】
《古くは「ただひと」》 1 普通の人。常人。凡人。「げに—にはあらざりけりとおぼして」〈竹取〉 2 天皇や皇族に対して、臣下の人。「二条の后のまだ帝にも仕うまつり給はで、—にておはしましける時」...
ただ・れる【爛れる】
[動ラ下一][文]ただ・る[ラ下二] 1 炎症などのために皮膚や肉がやぶれくずれる。「傷口が—・れる」 2 物事にふけり、それにおぼれる。抑制がなく乱れる。「酒に—・れた生活」
た‐ずき【方便/活計】
《「手(た)付(つ)き」の意。「たつき」とも》 1 生活の手段。生計。「此地に善き世渡の—あらば」〈鴎外・舞姫〉 2 事をなすためのよりどころ。たより。よるべ。「言ふすべの—もなきは我が身なりけ...
たち‐かわ・る【立ち代はる/立ち替はる】
[動ラ四] 1 移りかわる。「—・り古き都となりぬれば道の芝草長く生ひにけり」〈万・一〇四八〉 2 入れかわる。交替する。「唐衣—・りぬる春の世にいかでか花の色も見るべき」〈栄花・疑ひ〉
たけ‐の‐こ【竹の子/筍/笋】
1 竹の地下茎から生え出る若芽。褐色の毛の密生した皮を幾重にもかぶる。モウソウチク・マダケ・ハチクなどのものを食用にする。《季 夏》「月ななめ—たけとなりにけり/漱石」 2 「筍医者」の略。 3...
たち‐うお【太刀魚】
スズキ目タチウオ科の海水魚。全長約1.5メートル。体は細長く側扁が著しい。尾端は糸状。歯は鋭い。体表はうろこがなくてグアニンで覆われ、銀白色。海中では頭を上にして、直立している。世界の暖海に分布...
たち‐ど【立ち所/立ち処】
1 立っている所。たちどころ。「五月山木の下やみにともす火は鹿の—のしるべなりけり」〈貫之集〉 2 物のあるべき所。置くべき所。「書きたるさま筆の—も知らぬやうなるに」〈浜松・五〉
だく‐だく
[副] 1 汗や血などが続けてたくさん流れ出るさま。「汗が—(と)流れる」 2 胸がどきどきするさま。どきどき。「胸も—ひったりと、汗ははだへをひたしけり」〈浄・用明天王〉
たち‐よ・る【立(ち)寄る】
[動ラ五(四)] 1 近くに行く。近寄る。「窓辺に—・る」 2 目的地へ行く途中、ついでに訪れる。「帰りがけに書店に—・る」 3 波が起こって寄せてくる。「年を経て波—・らぬ住江のまつかひなしと...