このは‐がくれ【木の葉隠れ】
木の葉の陰に隠れること。また、その所。「数ならぬわがみ山べのほととぎす—の声は聞こゆや」〈後撰・夏〉
このは‐がみ【木の葉髪】
晩秋から初冬のころ、頭髪が多く抜けることを木の葉が散るのにたとえた語。《季 冬》「—文芸ながく欺きぬ/草田男」
このは‐がれい【木の葉鰈】
1 メイタガレイの別名。 2 小さなカレイを重ね合うように並べて干したもの。ささのはがれい。あしのはがれい。
このは‐ぐつわ【木の葉轡】
くつわの一。立聞(たちぎき)から馬銜(はみ)に続く鏡の形状を木の葉のようにこしらえたもの。杏葉轡(ぎょうようぐつわ)。木の葉銜(ばみ)。
このは‐ぐも・る【木の葉曇る】
[動ラ四]木の葉に遮られて暗くなる。「吹き払ふ嵐の後の高嶺より—・らで月や出づらむ」〈新古今・冬〉
このは‐ごも・る【木の葉籠もる】
[動ラ四]木の葉の茂みに隠れて見えなくなる。「妹(いも)が目の見まく欲しけく夕闇の—・れる月待つごとし」〈万・二六六六〉
このは‐ざる【木の葉猿】
1 普通より体が軽くて小さい猿。また、樹上で身軽に飛び回る猿、木の葉の間に見え隠れする猿の意とする説もある。「三笠の山に住まひする—をも誘ふなる」〈謡・嵐山〉 2 木の葉の落ちるのを、猿が身軽に...
このは‐ずく【木の葉木菟】
フクロウ目フクロウ科の鳥。全長約20センチ。全体に茶褐色で、頭に耳状の羽毛がある。日本では主に夏鳥。鳴き声が「ぶっぽうそう」と聞こえ、「声の仏法僧」という。→仏法僧
このは‐せんべい【木の葉煎餅】
木の葉の形に作って焼いたせんべい。
このは‐ちょう【木の葉蝶】
鱗翅(りんし)目タテハチョウ科の昆虫。翅(はね)の表面は青色で光沢があるが、裏面は褐色の黒いすじがあり、翅を閉じると枯れ葉そっくりになる。日本では沖縄県に分布。《季 春》