たみ【民】
1 国家や社会を構成する人々。国民。 2 君主国で君主の支配下にある人々。臣民。 3 キリスト教で、神に従うものとしての人間。
たみ‐くさ【民草】
人民を草にたとえた語。あおひとぐさ。「無智盲昧の—の疑い怪しむ」〈杢太郎・南蛮寺門前〉
民(たみ)信(しん)無(な)くば立(た)たず
《「論語」顔淵から》政治は民衆の信頼なくして成り立つものではない。孔子が、政治をおこなう上で大切なものとして軍備・食糧・民衆の信頼の三つを挙げ、中でも重要なのが信頼であると説いたことから。民信無...
た‐みず【田水】
田の水。田に張った水。
た‐みぞ【田溝】
田と田との間にある溝。
た‐みち【田路/田道】
田の間の道。あぜ道。畷(なわて)。
た‐みの【田蓑】
農作業をするときに着用する蓑。
たみ‐の‐かまど【民の竈】
人民が飯を炊くかまど。庶民の生活。「たかき屋にのぼりて見れば煙立つ—はにぎはひにけり」〈新古今・賀〉
民(たみ)の口(くち)を防(ふせ)ぐは水(みず)を防(ふせ)ぐより甚(はなは)だし
《「国語」周語から》人民の言論を完全に封じることは、治水・防水工事よりも困難であり、危険である。言論の自由を奪うことの危険性をのべた言葉。
たみ‐の‐けぶり【民の煙】
民家のかまどから立つ炊事の煙。「国富める—のほど見えて雲まの山にかすむ炭がま」〈拾遺愚草・中〉