とお‐ぎき【遠聞き】
武家の職名。敵陣や人家に忍び込んで事情を探る者。ものぎき。
とおく【遠く】
《形容詞「とおい」の連用形から》 [名]遠いところ。遠方。「—の町」「—へ行く」 [副]隔たりが大きいさま。はるかに。「先達には—及ばない」「—一〇〇〇年の昔から行われている」
遠(とお)くて近(ちか)きは男女(だんじょ)の仲(なか)
男女の仲は、遠く離れているように見えても、意外に結ばれやすいこと。
遠(とお)くの火事(かじ)より背中(せなか)の灸(きゅう)
自分に関係のない大事よりも、小さなことでもわが身にふりかかることは痛切に感じられるというたとえ。
遠(とお)くの親類(しんるい)より近(ちか)くの他人(たにん)
遠方にいる親類よりも近隣にいる他人の方が頼りになる。また、疎遠な親類よりも親密な他人のほうが助けになる。
とお‐けみ【遠検見】
⇒遠見検見(とおみけみ)
とお‐ごう‐さん【十五三】
⇒九六四(くろよん)
とお‐さぶらい【遠侍】
武家の屋敷で、主屋から遠く離れた中門のわきなどに設けられた警護の武士の詰め所。とおさむらい。外侍(そとさぶらい)。→内侍(うちさぶらい)
とお‐ざか・る【遠ざかる】
[動ラ五(四)] 1 遠くに離れてゆく。遠のく。「足音が—・る」 2 疎遠になる。うとくなる。「書物から—・る」
とお‐ざ・ける【遠ざける】
[動カ下一][文]とほざ・く[カ下二] 1 遠くへ離れさせる。近くへ寄せない。「人を—・けて密談する」 2 親しまない。うとんじる。「仲間を—・ける」「甘い物を—・ける」