いま‐ぶき【今吹き】
鋳造したばかりのこと。また、その貨幣。「—の小判を見ては」〈洒・郭中奇譚〉
いま‐まいり【今参り】
御所や大名家などに仕えはじめたばかりであること。また、その人。新参者。「あれは—か、などわらはせ給ひて」〈枕・一四三〉 [補説]狂言の曲名別項。→今参
いま‐どうしん【今道心】
仏門に入ったばかりの者。青道心。新発意(しんぼち)。
今(いま)を盛(さか)り
ちょうど今がまっさかりの時だとばかりに。「桜が—と咲きにおう」
いま‐がた【今方】
たった今。ついさっき。今し方。「いつまでたっても、—引越して来たばかりだという体裁である」〈荷風・つゆのあとさき〉
いと
[副] 1 非常に。たいへん。きわめて。「三寸ばかりなる人、—うつくしうて居たり」〈竹取〉 2 ほんとうに。まったく。「忘れ草種とらましを逢ふことの—かく難きものと知りせば」〈古今・恋五〉 3 ...
いっ‐ぽう【一方】
[名] 1 一つの方面。一つの方向。「—が海に面する町」「—交通」 2 二つあるうちの一つ。片方。「—の足に体重をかける」「—の意見だけでは決められない」 3 (副助詞的に用いて)もっぱらその...
否否(いやいや)三杯(さんばい)
口では辞退して、勧められるままに何杯も飲むこと。遠慮は口先ばかりなこと。「いやいや三杯十三杯」「いやいや三杯、遁(に)げ遁げ五杯」などともいう。
いち‐じょ【一助】
わずかばかりの助け。少しの足し。「家計の—とする」「理解の—とする」
一文(いちもん)惜(お)しみの百損(ひゃくぞん)
わずかばかりの金銭を惜しんで、あとで大損をすることに気づかないこと。一文惜しみの百知らず。