ひき‐い・ず【引き出づ】
[動ダ下二] 1 「ひきだす1」に同じ。「御文とて—・でたれば」〈落窪・一〉 2 事件などを引き起こす。「さるまじき過ちを—・でて」〈源・柏木〉 3 引き出物として贈る。「又いみじき御車(みくる...
ひき‐いた【引(き)板】
「鳴子(なるこ)」に同じ。
ひき‐いだ・す【引き出だす】
[動サ四] 1 「ひきだす1」に同じ。「移し馬(むま)ども—・して」〈源・東屋〉 2 しでかす。引き起こす。「こころにまかせたる事—・しつかうまつるな」〈源・澪標〉 3 例として引く。「かの髪長...
ひきいで‐もの【引き出で物】
「ひきでもの」に同じ。「—なども、乏しくは」〈宇津保・祭の使〉
ひき‐い・る【引き入る】
[動ラ四] 1 ひっこむ。ひきさがる。「見合はせ給へる御顔、いと赤うなりながら、わざと—・りなどせさせ給はず」〈狭衣・三〉 2 人から隠れる。ひきこもる。「物しめやかに—・り給へるを」〈源・紅...
ひき・いる【率いる】
[動ア上一][文][ワ上一] 1 従えて行く。ひきつれて行く。「学生を—・いて研究旅行に行く」 2 多くの人々を指揮する。長として指図する。統率する。「劇団を—・いる」
ひき‐いれ【引(き)入れ】
1 引き入れること。誘ったり導いたりして中に入れること。 2 元服の儀式のとき、冠をかぶらせること。また、その役をする人。烏帽子親(えぼしおや)。「—には閑院内大臣ぞおはしましける」〈栄花・初花〉
ひき‐いれ【挽き入れ/引(き)入れ】
轆轤(ろくろ)で木を挽いて、いくつもの入れ子に作った細工物。合子(ごうし)・皿などの類。ひきれ。
ひきいれ‐えぼし【引入烏帽子】
頭に深く烏帽子をかぶること。また、その烏帽子。
ひきいれ‐ごうし【挽き入れ合子】
轆轤(ろくろ)細工で作った入れ子の椀(わん)。ひきれごうし。