あせ‐ば・む【汗ばむ】
[動マ五(四)]汗がにじみ出てからだがじっとりする。「—・むほどの陽気」「—・んだ額」《季 夏》「ほのかなる少女の髭(ひげ)の—・める/誓子」
い‐き【依稀】
[ト・タル][文][形動タリ]明らかでないさま。ほのかなさま。かすかなさま。「—たる活気を帯ぶ」〈漱石・虞美人草〉
かた‐あかり【片明(か)り】
ほのかなあかり。うすあかり。「伸子は曇硝子の障子をあけて、外を覗(のぞ)いた。—で女の横顔が見えた」〈宮本・伸子〉
きき‐かよ・う【聞き通ふ】
[動ハ四] 1 耳に入ってくる。うわさに流れる。「おのづから—・ひて、隠れなき事もこそあれ」〈源・浮舟〉 2 聞いて互いに心を通わせる。「御遊びの折々、琴、笛の音(ね)に—・ひ、ほのかなる御声を...
つき‐かげ【月影】
1 月の形。月の姿。月。《季 秋》「—をくみこぼしけり手水鉢/立圃」 2 月の光。月のあかり。月光。「淡い—」 3 月光に照らされて映る人や物の姿。「ほのかなりし—の見劣りせずは、まほならむはや...
ところ‐せ・し【所狭し】
[形ク] 1 場所が狭い。いっぱいで余地がない。「小さき屋ども作り集めて奉り給へるを、—・きまで遊び広げ給へり」〈源・紅葉賀〉 2 堂々としている。「さるおほのかなるものは、—・くやあらむ」〈枕...
ほし‐あかり【星明(か)り】
星の光によるほのかな明るさ。「—を頼りに夜道を行く」
ほたる‐なす【蛍なす】
[枕]蛍の光のほのかなようにの意から、「ほのかに」にかかる。「—ほのかに聞きて」〈万・三三四四〉
ゆう‐げん【幽玄】
[名・形動]《「幽」はかすか、「玄」は奥深い道理の意》 1 物事の趣が奥深くはかりしれないこと。また、そのさま。「—の美」「—な(の)世界」 2 趣きが深く、高尚で優美なこと。また、そのさま。「...