はっ‐く【八供】
金剛界曼荼羅(まんだら)の中央部の羯磨会(かつまえ)で、大日如来が四仏に供養するため現出した嬉・鬘・歌・舞の四菩薩(ぼさつ)(内の四供)と、その外側に配されて四仏が大日如来を供養する香・華・灯・...
みっきょう‐びじゅつ【密教美術】
密教の展開とともに生み出された造形美術。諸尊の画像・彫像や曼荼羅(まんだら)を主に、密教法具類、灌頂堂などの建築を含む。
まんだらけ【曼陀羅華】
《「まんだらげ」とも》 1 《(梵)māndāravaの音写。天妙華・悦意華などと訳す》仏語。諸仏出現のときなどに天から降り、色が美しく、芳香を放ち、見る人の心を楽しませるという花。 2 チョウ...
びゃくえ‐かんのん【白衣観音】
《(梵)Pāṇḍuravāsinīの訳》 胎蔵界曼荼羅(まんだら)観音院の一尊。白衣を着け、白蓮華の中にいる。白は清浄菩提心を表す。 三十三観音の一。頭から白衣をまとい、石上に結跏趺坐(けっ...
だ【陀】
[人名用漢字] [音]ダ(呉) タ(漢) 梵語の音訳字。「陀羅尼(だらに)/阿弥陀(あみだ)・仏陀・曼陀羅(まんだら)」
たいぞう‐かい【胎蔵界】
1 密教で説く二つの世界の一。金剛界に対して、大日如来の理性の面をいう。仏の菩提(ぼだい)心が一切を包み育成することを、母胎にたとえたもの。蓮華(れんげ)によって表象する。 2 「胎蔵界曼荼羅(...
だい‐あじゃり【大阿闍梨】
1 密教で、伝法灌頂(かんじょう)を授ける資格をもつ阿闍梨。灌頂の師。 2 両界曼荼羅(まんだら)の諸仏を供養する法会の導師。
だきに‐てん【荼枳尼天/吒枳尼天/荼吉尼天】
《(梵)Ḍākinīの音写》仏教の鬼神で、密教では、胎蔵界曼陀羅(まんだら)外院にあって、大黒天に所属する夜叉(やしゃ)神。自在の通力をもって6か月前に人の死を知り、その心臓を食うといわれる。日...
だいにち‐にょらい【大日如来】
《(梵)Mahāvairocanaの訳。音写は摩訶毘盧遮那(まかびるしゃな)。光明遍照とも訳す》真言密教の教主。宇宙の実相を仏格化した根本仏。像は宝冠をつけ結髪した菩薩(ぼさつ)形に表される。曼...
だん【壇】
1 土を盛り上げてつくった、祭りその他の儀式を行う場所。 2 他より一段高くこしらえた場所。演壇・講壇など。「拍手を浴びて—をおりる」 3 《(梵)maṇḍalaの訳。音写は曼荼羅(まんだら)》...