みだり‐がまし・い【濫りがましい/猥りがましい】
[形][文]みだりがま・し[シク]「みだりがわしい」に同じ。「側へ参って—・い話をしかけますから」〈鉄腸・南洋の大波瀾〉 [派生]みだりがましさ[名]
みだり‐がわし・い【濫りがわしい/猥りがわしい】
[形][文]みだりがは・し[シク] 1 みだらである。好色でいやらしい。「—・い言葉」 2 規律・礼儀・風紀などが乱れている。「いと、—・しき御有様どもかな」〈源・横笛〉 3 整理されていなくて...
らん【濫】
[常用漢字] [音]ラン(呉)(漢) [訓]みだり 1 水があふれ出る。「氾濫(はんらん)」 2 みだりに。「濫獲・濫造・濫伐・濫発・濫費・濫用」 3 浮かべる。「濫觴(らんしょう)」
いっせん‐ぎり【一銭切り】
戦国時代の軍律にみられる死刑の一。たとえ1銭でも盗んだ者は首を切られるからとも、首の切り口の形が銭に似ているからともいう。「みだりがはしき輩(ともがら)あらば、—と御定めあって」〈信長記・一〉
わい【猥】
[音]ワイ(漢) [訓]みだら みだり 1 ごたごたと乱れる。「猥雑」 2 性に関して節度なく下品なこと。みだら。「猥画・猥褻(わいせつ)・猥談・猥本/淫猥(いんわい)・卑猥」
知(し)る者(もの)は言(い)わず言(い)う者(もの)は知(し)らず
《「老子」五六章から》物事をよく知り抜いている人はみだりに口に出して言わないが、よく知らぬ者はかえって軽々しくしゃべるものである。
しょうぞう‐けん【肖像権】
自分の顔や姿をみだりに他人に撮影・描写・公表などされない権利。人格権の一つとして認められている。
せっ‐しょう【殺生】
[名・形動](スル) 1 生き物を殺すこと。仏教では最も重い罪の一つとされる。「無益な—」「みだりに—してはいけない」 2 むごいこと。また、そのさま。残酷。「—な仕打ち」「そんな—なことは言う...
し‐ろく【尸禄】
仕事をしないで、ただ俸禄を受けること。「臣のみだりに受くるを—とす」〈神皇正統記・後醍醐〉
そ
[終助]サ変・カ変動詞の未然形、その他の動詞の連用形に付く。中世には、サ変動詞の連用形にも付く。 1 副詞「な」と呼応して、禁止・制止の意を表す。…てくれるな。…なよ。「な恨み給ひ—」〈徒然・...