むくり‐はふ【起り破風】
上面が凸曲線をなす破風。⇔反(そ)り破風。
むく・る【剝る】
[動ラ五(四)]はぐ。はがす。めくる。むく。「返事もしないで、まだ眼を—・って見せたから、此方(こっち)も腹が立って」〈漱石・坊っちゃん〉 [動ラ下二]「むくれる」の文語形。
むく・れる【剝れる】
[動ラ下一][文]むく・る[ラ下二] 1 怒ってむっとする。ふくれっつらをする。「—・れて答えない」 2 自然とはがれる。むける。「桃折れば皮—・れけり花ながら/土髪」〈俳諧新選〉
むくろ【躯/骸/身】
1 死体。なきがら。また、首のない胴体だけの死体。「冷たい—と化す」 2 朽ちた木の幹。 3 からだ。特に、胴体。「かしらは猿、—は狸(たぬき)、尾はくちなは」〈平家・四〉
むくろ‐ごめ【躯籠】
からだごと。「—により給へと言ひたるを、五体ごめとなむ言ひつる」〈枕・一〇八〉
むくろ‐じ【無患子】
ムクロジ科の落葉高木。本州中部以西の山地に自生。高さ15メートル以上になる。葉は細長い小葉からなる羽状複葉。夏、雌花と雄花とが円錐状につく。実は球形で黄褐色に熟し、中の種子は黒色で堅く、羽根つき...