みなせ‐がわ【水無瀬川】
[名]水のない川。また、川床だけあって水が地下を流れている川。みなしがわ。「うらぶれて物は思はじ—ありても水は行くといふものを」〈万・二八一七〉 [枕]地下を流れる川の意から、「下」にかかる...
みなせさんぎん【水無瀬三吟】
室町時代の連歌。1巻。長享2年(1488)、宗祇・肖柏・宗長の三人が水無瀬宮の法楽連歌として詠んだ三吟百韻。水無瀬三吟百韻。
みなせ‐じんぐう【水無瀬神宮】
大阪府島本町にある神社。旧官幣大社。祭神は後鳥羽天皇・土御門天皇・順徳天皇。後鳥羽上皇の離宮であった水無瀬殿の地に建てられた御影堂が起源で、室町中期に水無瀬宮の神号を賜る。明治6年(1873)神...
み‐な‐そこ【水底】
《「な」は「の」の意の格助詞》水の底。みずそこ。すいてい。「—に沈む」
みなそこのうた【水底の歌】
梅原猛の著作。副題「柿本人麻呂論」。昭和48年(1973)刊。柿本人麻呂は刑死したと論じる。大仏次郎賞受賞。
みなそこ‐ふ【水底経】
[枕]語義・かかり方未詳。「臣(おみ)」にかかる。「—臣の嬢子(をとめ)を」〈仁徳紀・歌謡〉
み‐な‐そそく【水注く】
[枕] 1 水がほとばしる「大水(おほみ)」、あるいは水が注ぎ入る「大海(おほみ)」の意から、同音の「臣(おみ)」にかかる。「—臣の嬢子(をとめ)」〈記・下・歌謡〉 2 水のほとばしる意から、勢...
み‐な‐づき【水無月】
1 陰暦6月の異称。田植えに多くの水を必要とする月の意という。《季 夏》「—の朝顔すずし朝の月/樗良」 2 白いういろうもちに小豆をのせ、三角形に切った和菓子。京都では夏越(なご)しの祓(はらえ...
みなづき【皆月】
花村万月の長編小説。平成9年(1997)刊行。第19回吉川英治文学新人賞受賞。
みなづき‐え【水無月会】
最澄の忌日の6月4日に比叡山延暦寺で行われる法会。長講会。