あしのね‐の【葦の根の】
[枕] 1 「ね」の音の繰り返しで「ねもころ」にかかる。「—ねもころ思ひて」〈万・一三二四〉 2 葦の根は埿(うき)の中にあり、節(よ)が短く、分かれる意から「うき」「よ」「短し」「分く」にかか...
あしはら‐の‐みずほのくに【葦原の瑞穂の国】
日本の国の美称。「—を天降り知らしめける皇祖(すめろき)の」〈万・四〇九四〉
あしひき‐の【足引きの】
[枕] 1 「山」および「山」を含む語「山田」「山鳥」などにかかる。「—山の雫(しづく)に妹(いも)待つと」〈万・一〇七〉 「—山鳥の尾のしだり尾の」〈拾遺・恋三〉 2 「峰(を)」「八峰(やつ...
あしべつ【芦別】
北海道中央部の市。明治中ごろから開拓が始まり、昭和初期には石狩炭田北部の中心地として発展。面積の9割が国有林。メロン・ユリ根などが特産物。人口1.7万(2010)。
あしや【芦屋】
兵庫県南東部、六甲山の南斜面にある市。住宅地。古くは葦屋(あしのや)といった。菟原処女(うないおとめ)や、在原行平と松風・村雨の姉妹など、恋物語の伝説の地。人口9.3万(2010)。→松風
あしわけ‐おぶね【葦分け小舟】
葦の中をこぎ分けて進む小舟。多く、物事に差し障りの多いことをたとえていう。「湊入りの—障り多みいま来む吾をよどむと思ふな」〈万・二九九八〉
あ‐じ【阿字】
梵語(ぼんご)字母の第一。密教ではこの字に特殊な意義を認め、宇宙万有を含むと説く。
あじさわう
[枕]「目」「夜昼」にかかる。「—目の乏(とも)しかる君」〈万・二五五五〉 「—夜昼知らず」〈万・一八〇四〉 [補説]一説に、「あじ」は水鳥の䳑(あじ)、「さわう」はさえぎる意とし、水鳥をさえぎ...
アジス‐アベバ【Addis Ababa】
《新しい花の意》エチオピア連邦民主共和国の首都。同国中央部、エントト山の標高約2400メートルの高原に位置する。森の中にあるため気候は涼しい。1887年、メネリク2世により首都が置かれ、イタリア...
あじ‐むら【䳑群】
アジガモの群れ。「山の端に—騒き行くなれど我はさぶしゑ君にしあらねば」〈万・四八六〉