おろし‐ごめ【下ろし米】
お下がりの米。「大饗(たいきゃう)の—とて、給仕したる恪勤(かくご)の者どもの食ひけるなり」〈宇治拾遺・一〉
おろし‐ず【下ろし酢】
大根おろしと合わせ酢を混ぜたもの。みぞれ酢。
おろし‐た・つ【下ろし立つ】
[動タ下二] 1 下ろして立たせる。牛車(ぎっしゃ)から牛を外して轅(ながえ)を榻(しじ)に掛ける。「御車—・てよ」〈かげろふ・上〉 2 身分の低い者たちの間に交わらせる。下げ渡す。「さりとも真...
おろし‐たて【下ろし立て】
新調した品を使い始めたばかりのこと。また、その品。「—の洋服」
おろし‐だいこん【下ろし大根/卸し大根】
大根をすり下ろしたもの。大根下ろし。
おろし‐に【下ろし煮/卸し煮】
サバ・カレイなどを薄味で煮て、仕上がりに下ろし大根を加えたもの。
おろ・す【下ろす/降ろす】
[動サ五(四)] 1 上から下に移動させる。 ㋐高い所から低い方へ移す。「屋根の雪を—・す」「腰を—・す」⇔上げる。 ㋑操作によって物がおりた状態にする。下に垂らす。「ブラインドを—・す」⇔上げ...
おろせ【下ろせ】
《上方の遊里語》 1 駕籠(かご)かき。「姿の入れ物、—が急げば」〈浮・一代男・六〉 2 「下ろせ駕籠」の略。
おろせ‐かご【下ろせ駕籠】
遊里通いの客を乗せる駕籠。江戸時代、上方の遊里で、駕籠かきが「重くばおろせ」と歌いながら担いだことによるという。
おろせ‐やど【下ろせ宿】
江戸時代、駕籠かきが泊まり込んで詰めていた宿。