かい‐もん【槐門】
《中国の周代、朝廷に3本の槐(えんじゅ)の木を植えて、それに面して三公の座を定めたところから》大臣の家柄、また、大臣の異称。槐位。
かいもん‐きょくろ【槐門棘路】
《中国の周代、朝廷に3本の槐(えんじゅ)と9本の棘(いばら)を植えて、それぞれ三公と九卿の座を定めたところから》三公と九卿。三槐九棘(さんかいきゅうきょく)。槐棘。「古(いにしへ)は—の間に九族...
隗(かい)より始(はじ)めよ
《中国の戦国時代、郭隗(かくかい)が燕(えん)の昭王に賢者の求め方を問われて、賢者を招きたければ、まず凡庸な私を重く用いよ、そうすれば自分よりすぐれた人物が自然に集まってくる、と答えたという「戦...
かいろく【回禄】
中国の、火の神の名。
火災。また、火災にあうこと。「堂は昔からたびたび—に遭い」〈谷崎・乳野物語〉
か‐おう【花押/華押】
文書の末尾などに書く署名の一種。初め、自署のかわりとして発生したものが、平安末期より実名の下に書かれるようになり、のちには印章のように彫って押すものも現れた。その形態により、草名(実名の草書体を...
かき‐おとし【掻き落(と)し】
陶磁器の装飾技法。器の表面の釉(うわぐすり)や化粧土を掻き落とし、模様を表す。中国の磁州窯などで多用。
かきしゅんじゅう【夏姫春秋】
宮城谷昌光の歴史小説。中国の春秋時代の美女、夏姫をモデルとした作品。平成3年(1991)刊行。同年、第105回直木賞受賞。
かきょうひょうしき【歌経標式】
奈良末期の歌学書。1巻。藤原浜成著。宝亀3年(772)成立。和歌四式の一。歌病や歌体などについて論じたもので、中国の詩論の影響が大。日本最古の歌学書。浜成式。
か‐ぎゅう【火牛】
兵法の一。牛の角に刀の刃を上に向けて結び、尾に葦(あし)を結びつけて点火し、その牛を敵軍に追いやる。古代中国の斉(せい)の田単(でんたん)が考えた兵法とされ、「火牛の計」といわれる。
かくちょう‐は【格調派】
中国の詩で、盛唐の詩に学んで、格(体裁)と調(声調)との調和した品格の高さを理想とした流派。清の沈徳潜(しんとくせん)が提唱し、明の李夢陽(りぼうよう)・何景明(かけいめい)・李攀竜(りはんりょ...