こと‐も‐あろう‐に【事も有ろうに】
[連語]《名詞「こと」+係助詞「も」+動詞「あり」の未然形+推量の助動詞「う」の連体形+接続助詞「に」》とった行動が非常に好ましくないことを表す。ほかにも適当なやり方があるだろうに。よりによって...
事(こと)も愚(おろ)か
おろそか。いいかげん。なみたいてい。「秋の田に紅葉ちりける山里を—に思ひけるかな」〈千載・秋下〉
こと‐も‐なげ【事も無げ】
[形動][文][ナリ]事を事とも思わないさま。なんでもないかのように平然としているさま。「—にやってのける」
事(こと)もな・し
1 何事もない。無事である。「すべて世は—・し」〈上田敏訳・海潮音・春の朝〉 「—・く生き来しものを老いなみにかかる恋にも我(あれ)はあへるかも」〈万・五五九〉 2 無難で欠点がない。非の打ち所...
こと‐ゆえ【事故】
よくないことが起こること。さしさわり。じこ。多く「ことゆえなし」の形で用いられる。「相構へて、—なく返し入れ奉れ」〈平家・九〉
こと‐ゆ・く【事行く】
[動カ四]物事がうまく運ぶ。折り合いがつく。納得がいく。「—・かぬ物ゆゑ、大納言をそしりあひたり」〈竹取〉
こと‐ようか【事八日】
2月8日と12月8日の行事の総称。正月を中心にして12月8日を御事始め、2月8日を御事納めとよぶところと、1年の農事を中心にして2月8日を御事始め、12月8日を御事納めとよぶところがある。→御事...
こと‐よさ・す【言寄さす/事寄さす】
[動サ四]《「ことよす」の尊敬語》ご命令になる。お任せになる。「天の沼矛(ぬぼこ)をたまひて—・し給ひき」〈記・上〉
こと‐よ・せる【言寄せる/事寄せる】
[動サ下一][文]ことよ・す[サ下二] 1 ほかの事に託して事をなす。かこつける。口実にする。「仕事に—・せては遊びに出かける」 2 言葉で助力する。「天地(あめつち)の神—・せて春花の盛りもあ...
こと‐よ・る【事寄る】
[動ラ四]ある方に傾く。一方にかたよる。「やむごとなくおぼしたるは限りありて、一方なめれば、それに—・りて」〈源・若菜上〉