かり‐に【仮に】
[副] 1 一時の間に合わせに物事をするさま。暫定的に。「—糊(のり)で補強しておく」 2 仮定を表す。もし。「—僕が君だったらそうするだろう」
かりに‐も【仮にも】
[副] 1 (あとに打消しの語や反語を伴って)打消し・反語の意味を強める。決して。いささかでも。かりそめにも。「—良心を欺くようなことはしたくない」 2 十分でないにせよ、一応ある事実があること...
かり‐ぬい【仮縫い】
[名](スル) 1 間に合わせに縫っておくこと。「ほころびを—しておく」 2 洋服などを、出来上がりの形に仮に縫うこと。また、それをからだに合わせて補正をすること。下縫い。
かり‐ね【仮寝】
[名](スル) 1 仮にしばらく寝ること。また、うたた寝すること。かりそめぶし。「休憩室で一時間ほど—する」 2 旅に出て泊まること。旅寝。また、野宿。「—する夜のまの露に濡(そぼ)ちつつ一人朝...
かりのすみか【仮りの栖】
柏原兵三の小説。昭和45年(1970)刊。副題は「ベルリン冬物語」。
かり‐の‐やど【仮の宿】
1 一時的に身を寄せる所。また、旅先の宿。仮の住まい。「ありはてぬうき世の中の—いづくにわきて心とどめん」〈続千載・雑下〉 2 「仮の世」に同じ。「世をいとふ人とし聞けば—に心留(と)むなと思ふ...
かり‐の‐やどり【仮の宿り】
「仮の宿(やど)」に同じ。「家居のつきづきしく、あらまほしきこそ、—とは思へど、興あるものなれ」〈徒然・一〇〉
かり‐の‐よ【仮の世】
無常なこの世。はかない現世。うきよ。「風そよぐ篠(しの)の小笹(をざさ)の—を思ふねざめに露ぞこぼるる」〈新古今・雑上〉
かり‐はなみち【仮花道】
歌舞伎で、本花道と平行に上手(かみて)にある花道。本花道より狭く、多く必要に応じて仮設される。東の歩み。仮花。
かり‐ばし【仮橋】
橋ができるまで、そのそばに間に合わせとして架ける橋。