かぶ・す【傾す】
[動サ四]《「かぶ」は頭の意》うなだれる。「一本薄(ひともとすすき)項(うな)—・し」〈記・上・歌謡〉
けい【傾】
[常用漢字] [音]ケイ(漢) [訓]かたむく かたむける かしげる 1 ななめになる。かたむく。「傾斜」 2 くつがえす。「傾国・傾覆」 3 一定の方向にかたよる。「傾向/右傾・左傾」 4 一...
けい‐かく【傾角】
1 1直線と1平面の間の角。 2 「伏角(ふっかく)」に同じ。 3 気象学で、気圧傾度と風向とのなす角度。
けい‐がい【傾蓋】
たまたま会うこと。また、ちょっと会っただけで、親しくなること。「拙者一見手を握て殆ど—の想をなしました」〈津田仙・明六雑誌四一〉 [補説]孔子が、道で偶然に出会った程子と、車のきぬがさ(蓋)を傾...
傾蓋(けいがい)故(こ)の如(ごと)し
《鄒陽「獄中上書自明」から》ちょっと会っただけで、旧知のように親しくなる。傾蓋旧(きゅう)の如し。
けい‐き【傾危】
[名](スル)傾いてあぶないこと。「—の際、老いても一門の支柱となれる入道相国は折柄怪しき病いに死し」〈樗牛・滝口入道〉
けい‐こう【傾向】
1 物事の大勢や態度が特定の方向にかたむくこと、または、かたむきがちであること。「最近の消費者の—」「彼は大げさに言う—がある」 2 思想的にある特定の方向にかたよること。特に、左翼的思想にかた...
けいこう‐せい【傾光性】
光の強さの変化が刺激となって、植物の一定部分が固有の反応を示す運動。傾性の一つ。タンポポの花の開閉などにみられる。光傾性。
けいこう‐せい【傾向性】
《(ドイツ)Neigung》 1 倫理学で、広義には性向の意。カントでは習慣的になった感覚的欲望の意で、これに基づく行為にはたとえ道徳法則と外面上合致しても道徳的価値はないとされ、理性と対立する...
けいこう‐ぶんがく【傾向文学】
特定の主義・主張を宣伝する目的で書かれた文学。主として社会主義文学をいう。