いえ‐とうじ【家刀自】
「いえとじ」の音変化。「疎き人にしあらざりければ、—杯ささせて」〈伊勢・四四〉
いえ‐とじ【家刀自】
《「とじ」は女性の尊称》その家の主婦。内儀。いえとうじ。「今はからずも、朝稚(ともわか)は、庭門に撓(めぐ)り入りて、是なん—なるべくおぼせしかば」〈読・弓張月・後〉
おお‐とじ【大刀自】
1 上代、天皇のそばに仕えた女性の称号。 2 妃の次位の、天皇の妻の称。
おも‐とじ【母刀自】
母の敬称。ははとじ。「かの—をも人誓はむとて」〈宇津保・春日詣〉
とうじ【刀自】
⇒とじ(刀自)
とじ【刀自】
《「戸主(とぬし)」の意で、「刀自」は当て字》 1 年輩の女性を敬愛の気持ちを込めて呼ぶ称。名前の下に付けて敬称としても用いる。 2 一家の主婦。「からたちの茨(うばら)刈り除(そ)け倉建てむ屎...
はは‐とじ【母刀自】
母を敬っていう語。母刀自(おもとじ)。→刀自「真木柱(まけばしら)ほめて造れる殿のごといませ—面(おめ)変はりせず」〈万・四三四二〉