こ‐ざん【故山】
故郷の山。また、故郷。「—に骨を埋める」「一生の志もむなしく、—に芋でも作る気になったとのお別れだから」〈佐藤春夫・晶子曼陀羅〉
こと【古都】
川端康成の小説。昭和37年(1962)刊行。京都を舞台に、生き別れになった双子の運命を描く。昭和38年(1963)、中村登監督により映画化され、第18回毎日映画コンクール撮影賞受賞。
こと‐ごと【異事】
ほかの事。別の事。「—に言ひ紛らはして、おのおの別れぬ」〈源・若菜上〉
こ‐ぼん【鼓盆】
《「盆」は、酒や水を盛る素焼きの器。荘子が妻を亡くしたとき、これをたたいて歌ったという「荘子」至楽の故事から》妻に死に別れること。
これ‐まで【此れ迄/是迄】
1 時間・場所・程度が、示された点までであること。今まで。この時まで。この所まで。「—の苦労も水のあわ」「一般の方は—です。この先は入れません」「—何をやっていたのか」 2 物事の終わり、限界点...
此(こ)れや此(こ)の
かねて人から聞いたり思ったりしていたのはこれであるなあ。これがまあ例の。これこそあの。「—行くも帰るも別れつつしるもしらぬもあふさかの関」〈後撰・雑一〉
ころも‐で【衣手】
[名]《衣服の手の意から》着物の袖。たもと。多く、和歌に用いる。「妹とありし時はあれども別れては—寒きものにそありける」〈万・三五九一〉
[枕] 1 衣手をひたす意から、「ひたち」にかかる。...
こ‐わかれ【子別れ】
親が子と生き別れになること。
こん‐かい【吼噦】
狐の鳴き声を表す語。こんこん。また、狐のこと。「別れの後に鳴く狐、鳴く狐、—の涙なるらん」〈虎明狂・釣狐〉 [補説]曲名別項。→吼噦
こん‐じょう【今生】
この世に生きている間。この世。現世。「—の思い出」「—のお別れ」