イルティッシュごうのきたひ【イルティッシュ号の来た日】
難波利三の小説。昭和49年(1974)、「別冊文芸春秋」誌に発表。日露戦争中、ロシアのバルチック艦隊の艦船イルティッシュ号が、島根県沖で沈没した事件を題材とする。
うみつばめジョーのきせき【海燕ジョーの奇跡】
佐木隆三の長編小説。昭和54年(1979)、「別冊小説新潮」誌に連載。翌昭和55年(1980)、単行本刊行。フィリピン人の父親をもつ青年やくざの姿を描く。沖縄で実際に起こった抗争事件にヒントを得...
おおいなるじょそう【大いなる助走】
筒井康隆の小説。昭和52年(1977)から昭和53年(1978)にかけて、「別冊文芸春秋」誌にて連載。単行本は昭和54年(1979)刊行。直木賞を連想させる架空の文学賞の選考過程と、賞に関わる人...
がんちゅうのあくま【眼中の悪魔】
山田風太郎による短編の推理小説。昭和23年(1948)「別冊宝石」誌に発表。第2回日本探偵作家クラブ賞(現、日本推理作家協会賞)短編賞を受賞。
くうちゅうていえん【空中庭園】
角田光代の連作短編小説。平成14年(2002)「別冊文芸春秋」誌で連載された5作品に、書き下ろし1作品を加えて同年単行本化。郊外の団地に暮らす家族の複雑な人間模様を淡々と描く。平成15年(20...
けつみゃく【血脈】
佐藤愛子の長編小説。平成元年(1989)7月、「別冊文芸春秋」誌で連載開始。父紅緑、異母兄サトウ・ハチローら家族の姿を赤裸々に描いた自伝的小説。平成12年(2000)5月に完結。単行本は平成13...
ケープタウンからきたてがみ【ケープタウンから来た手紙】
西木正明の短編小説。昭和61年(1986)、「別冊小説現代」夏号に掲載。同作を表題作とする作品集は、昭和62年(1987)の刊行。
さつ【冊】
[音]サツ(慣) サク(漢) [学習漢字]6年 〈サツ〉書物。文書。「冊子/書冊・大冊・分冊・別冊」 〈サク〉 1 書き付けのふだ。「短冊(たんざく)」 2 天子が下す任命書。「冊立/封冊(...
しおもかないぬ【潮もかなひぬ】
赤瀬川隼の短編小説。昭和58年(1983)、「別冊文芸春秋」誌に発表。その後改稿した長編作品を昭和60年(1985)に刊行。
しょこくきじんでん【諸国畸人伝】
石川淳による評伝集。昭和30年(1955)から昭和32年(1957)にかけて「別冊文芸春秋」に連載。都々一(どどいつ)の始祖、都々一坊扇歌や坂口安吾の父、坂口仁一郎など、江戸時代末から明治にかけ...