うつせみ【空蝉】
《「うつしおみ」が「うつそみ」を経て音変化したもの》 1 この世に現に生きている人。転じて、この世。うつしみ。「いにしへもしかにあれこそ—も妻を争ふらしき」〈万・一三〉 2 《「空蝉」「虚蝉」な...
うとう【善知鳥】
1 ウミスズメ科の海鳥。全長38センチくらい。背面とのど、胸は黒、腹は白。くちばしは橙(だいだい)色で、繁殖期には上部に突起が生じる。小魚を捕食。北太平洋に分布し北日本の沿岸でも繁殖。 2 「善...
うねめ【采女】
宮中の女官の一。天皇・皇后の側近に仕え、日常の雑事に従った者。律令制以前からあったとみられるが、律令制では諸国の郡司一族の子女のうちから容姿端麗な者を出仕させて、宮内省采女司(うねめのつかさ)が...
うまず‐め【不生女/石女】
子供のできない女。 [補説]書名別項。→石女
うみ【海】
1 地球上の陸地でない部分で、全体が一続きになって塩水をたたえている所。地球表面積の4分の3を占め、約3億6000万平方キロメートル。海洋。「川が—に注ぐ」「—に浮かぶ船」⇔陸(りく)。 2 陸...
うみ‐ぎり【海霧】
海に発生する霧。移流霧の一種。蒸気霧のこともある。《季 夏》 [補説]書名別項。→海霧
うみ‐なり【海鳴り】
海から聞こえてくる遠雷のような音。台風や津波などによって生じた大波が海岸近くで崩れ、巻き込まれた空気が圧迫噴出して起こる。海鳴(かいめい)。 [補説]書名別項。→海鳴
うみ‐の‐さち【海の幸】
「海幸(うみさち)」に同じ。⇔山の幸。 [補説]作品名別項。→海の幸
うめ‐が‐え【梅が枝】
梅のえだ。《季 春》「—をはづれて寒き入日かな/蓼太」 [補説]作品名別項。→梅枝
うもれ‐ぎ【埋(も)れ木】
1 地層中に埋まった樹木が長年の間に炭化して化石のようになったもの。亜炭の一種で、木目が残っており、質は緻密(ちみつ)。仙台地方に多く産し、細工物の材料。 2 世間から見捨てられて顧みられない人...