こなみ【前妻/嫡妻】
一夫多妻のころの制度で、先に結婚した妻。前妻または本妻。⇔後妻(うわなり)。「—が肴(な)乞はさばたちそばの実の無けくをこきしひゑね」〈記・中・歌謡〉
さい‐ばり【前張】
1 神楽歌の一群で、大前張と小前張とに分かれ、計16曲からなる歌。くだけた民謡的な歌が多い。 2 「前張の大口」の略。
さいばり‐の‐おおくち【前張の大口】
大口袴(おおくちばかま)の一種。前側に太い横糸を織り入れた厚い精好(せいごう)を用いて張りをもたせたもの。公家の童子が半尻の下に着用した。前張。⇔後張(うしろばり)の大口。
まえばり‐の‐おおくち【前張の大口】
⇒さいばりのおおくち
さが【祥/前兆】
きざし。ぜんちょう。特に、吉事のしるし。「夢(いめ)の—に因りて、立ちて皇太子(ひつぎのみこ)と為りたまふ」〈垂仁紀〉
さき【先/前】
1 元から遠い、突き出ている部分。先端。突端。「岬の—」「針の—で突く」「鼻の—」 2 長いものの末端。はし。「ひもの—」 3 続いているものなどの一番はじめ。先頭。「列の—」「みんなの—に立っ...
さき‐うち【先打ち/前打ち】
馬に乗って隊列の先頭に立って進むこと。また、その人。「鷲尾三郎義久と名乗らせ、—せさせて」〈平家・九〉
さき‐うま【先馬/前馬】
先導・警戒などのために、馬に乗って行列の先頭に立つこと。先乗り。「己れ度々罷(まか)り行く渡りなり。—仕(つかまつ)らん」〈今昔・二五・九〉
さき‐おい【先追い/前追い】
「先払い3」に同じ。
さき‐お・う【先追ふ/前追ふ】
[動ハ四]先払いをする。「—・ふ声々などして」〈枕・二五〉