まつのお‐やま【松尾山】
京都市西京区にある松尾大社の裏山。標高223メートル。[歌枕]「ちはやぶる—の影みれば今日ぞ千歳の始めなりける」〈後拾遺・神祇〉
まつ‐の‐ことのは【松の言の葉】
《古今集・仮名序に「松の葉の散りうせずして」とあるところから》和歌のこと。「住吉の—変はらずは神代にかへれ敷島の道」〈新千載・神祇〉
まつのみどり【松の緑】
長唄。杵屋六翁(4世六三郎)が、娘の改名披露の祝賀曲として作曲。天保11〜安政2年(1840〜1855)の成立。素踊りとしても用いられる。 うた沢。仮名垣魯文作詞、哥沢土佐太夫作曲。芝派だけ...
まない‐の‐たき【真名井の滝】
宮崎県の高千穂峡にある滝。落差約17メートル。観光名所になっており、ボートで近くまで行くことができる。
ま‐のろ・い【間鈍い】
[形][文]まのろ・し[ク]「まぬるい」に同じ。「鋸の音薪(まき)割る音など、総てが如何にも、又—・くおぼろかな色を帯んで聞える」〈左千夫・告げびと〉
まま【真間】
千葉県市川市の地名。江戸川に注ぐ真間川沿いにあり、真間の手児奈(てこな)の伝説地。
まま‐の‐つぎはし【真間の継橋】
千葉県市川市真間にあった継橋。[歌枕]「かき絶えし—踏み見れば隔てたる霞も晴れて迎へるがごと」〈千載・雑下〉
まま‐の‐てこな【真間手児奈】
《「ままのてごな」とも》下総(しもうさ)国葛飾(かつしか)(千葉県市川市真間)に住んでいたという伝説上の女性。万葉集の山部赤人・高橋虫麻呂の歌によると、多くの男性の求婚にたえられず、真間の海に入...
まよなかのボクサー【真夜中のボクサー】
高橋三千綱の小説。昭和57年(1982)刊。著者自身が脚本・監督・製作を務め、昭和58年(1983)に映画化。
マリアのくび【マリアの首】
田中千禾夫の戯曲。4幕9場。副題「幻に長崎を想う曲」で、終戦後の長崎を舞台とする。昭和34年(1959)2月、新人会が初演。同年、第6回岸田演劇賞、第10回芸術選奨受賞。