いい‐すて【言(い)捨て】
《「いいずて」とも》 1 言い捨てること。また、言い捨てた言葉。言いっぱなし。「—にして立ち去る」 2 連歌・俳諧で、句を懐紙に書き留めないで詠み捨てること。また、その座興の句。「只今は連歌の—...
かさね‐て【重ねて】
[副] 1 同じことを繰り返すさま。もう一度。再び。「—注意する」 2 この次。今後。「右の御算用は—きっと致さるるでござらうず。只今の代はりは持って参った」〈虎明狂・千鳥〉
こう‐ぎ【光儀】
他人を敬って、その来訪をいう語。光臨。光来。「さても只今の—、覚めての後の夢、夢の中の迷ひかとこそ覚えて候へ」〈太平記・三九〉
これ‐の‐ひと【此れの人】
[代]三人称の人代名詞。夫から妻、妻から夫をさしていう語。うちのひと。こちのひと。「『なう、—が下られたものぢゃ』『只今下ったぞ』」〈虎清狂・鏡男〉
こん【今】
[音]コン(呉) キン(漢) [訓]いま [学習漢字]2年 〈コン〉 1 いま。現在。「今後・今昔(こんじゃく)/現今・古今・昨今・当今・方今」 2 このたび。この。「今回・今月・今次・今春・...
し【只】
[人名用漢字] [音]シ(呉)(漢) [訓]ただ 〈シ〉それだけ。「只管打坐(しかんたざ)」 〈ただ〉「只今・只者・只中」 [難読]只管(ひたすら)
し‐こなし【為熟し】
1 立ち居振る舞い。態度。「—の活発(はきはき)しない人で」〈二葉亭訳・夢かたり〉 2 物事をうまく処理すること。さばくこと。「親旦那のよろしく御—なされ、只今で三十四人ゆるゆると暮らし」〈浮・...
しっ・す【執す】
[動サ変] 1 深く心にかける。執心(しゅうしん)する。しゅうす。「わが心にも今ほどに—・することなしと大事にしてこの態をすれば」〈花伝・七〉 2 大切に扱う。「代々の家督に伝へて—・せらるる重...
しばうち‐だけ【芝打ち長】
先端が地面に触れるほど垂れていること。また、そのくらいの長さ。「厚総(あつふさ)の尻繋(しりがひ)の、只今染め出でたる如くなるを、—に懸け成し」〈太平記・一二〉
すわ‐すわ
[感] 1 相手に警告するときに発する語。そらそら。さあさあ。ほらほら。「—只今指し殺さんとて」〈盛衰記・一九〉 2 驚いたときに発する語。あれあれ。「—動くぞ、祈れただ、引けやてんでんに」〈謡...