むこう‐づら【向こう面】
1 向かい合った相手の顔。転じて、顔。「すこし—がいいと、自惚(うぬぼれ)きって」〈魯文・安愚楽鍋〉 2 敵方。相手方。「娘と—へまはり、きさまをつきだす相談さ」〈黄・御存商売物〉
むこう‐どなり【向こう隣】
「向かい隣」に同じ。
向(む)こうに回(まわ)・す
相手として張り合う。敵とする。「専門家を—・して自説を通す」
むこう‐はちまき【向こう鉢巻(き)】
結び目が額の前にくるようにして締めた鉢巻き。威勢よく物事をするたとえにもいう。「—で取りかかる」⇔後ろ鉢巻き。
むこう‐ば【向かふ歯】
上の前歯。むかば。「—まばらにして」〈浮・一代女・一〉
むこう‐ばらい【向こう払い】
「先払い2」に同じ。
むこう‐まえ【向こう前】
人や家などが向かい合うこと。また、そうした関係にあること。
むこう‐みず【向こう見ず】
[名・形動]将来のことを考えずに行動すること。また、そのさまや、その人。「—な発言」
むこう‐め【向こう目】
向こう側に刻んである、竿秤(さおばかり)の目盛り。また、その目盛りで量ること。⇔上目(うわめ)。
むこう‐もち【向こう持ち】
費用を相手方が負担すること。「旅費は—」