みょう‐しゅ【冥衆】
閻魔王(えんまおう)や梵天など、人の目に見えない鬼神や諸天。また、冥界に住むもの、特に、地獄の鬼。
みょう‐じゅう【命終】
命が尽きること。死ぬこと。「—して叫喚地獄に堕ちたりと」〈今昔・二・四一〉
みょう‐じょ【冥助】
神仏の目に見えない助け。冥加(みょうが)。「福徳の大神の—を受けているなどと」〈芥川・地獄変〉
みょう‐ばつ【冥罰】
神仏が人知れず下す罰。天罰。「良秀の描いた神仏が、その良秀に—を当てられるとは」〈芥川・地獄変〉
みるめ‐かぐはな【見る目嗅ぐ鼻】
1 地獄の閻魔(えんま)の庁の人頭幢(にんずどう)。幢(はたほこ)の上に男女の首をのせたもので、亡者の善悪を判断するという。 2 世間のうるさい耳目。「人目を忍べど—、少しも油断はならぬ」〈松翁...
む‐けん【無間】
《「むげん」とも》 1 「無間地獄」の略。 2 絶え間のないこと。
むけん‐じごく【無間地獄】
「阿鼻(あび)地獄」に同じ。
むけん‐ならく【無間奈落】
「無間地獄」に同じ。
むけん‐の‐かね【無間の鐘】
1 静岡県、佐夜の中山にあった曹洞宗の観音寺の鐘。この鐘をつくと現世では金持ちになるが、来世で無間地獄に落ちるという。 2 歌舞伎・浄瑠璃の趣向の一つで、手水鉢(ちょうずばち)を1になぞらえて打...
むけん‐の‐そこ【無間の底】
無間地獄の底。