さ‐かん【左官】
《宮中を修理する職人に木工寮の属(さかん)として出入りを許したところから》壁塗りを職業とする人。かべぬり。しゃかん。
さげ‐なわ【下げ縄】
1 縄を垂らすこと。また、垂らした縄。 2 土蔵の木舞(こまい)に結びつけた縄。塗りつけた壁土のはげ落ちるのを防ぐためにする。
さし‐えびら【差箙/指箙】
方立(ほうだて)を木で差し合わせてつくり、漆塗りにした箙。木の材質によって柳箙・桑箙などともいう。
さし‐かけ【差(し)掛け/指(し)掛け】
1 上に覆いかけること。 2 母屋から差し出してつくった片流れの屋根。 3 (指し掛け)将棋で、勝負がつかないとき、後日指し継ぐことにして一時休止すること。 4 平安時代、四位以下の者が用いた、...
さし‐がね【差(し)金】
1 (「指矩」とも書く)まがりがね。かねじゃく。 2 歌舞伎の小道具の一。作り物の蝶(ちょう)・鳥・人魂(ひとだま)などを操るための黒塗りの細い竹ざお。先端に針金をつけ、これに作り物を取り付ける...
さび‐うるし【錆漆】
水で練った砥粉(とのこ)に生漆(きうるし)をまぜたもの。漆塗りの下地のほか、絵模様の輪郭を描いたり、肉を盛り上げたりするのに用いる。さび。
さび‐かためぬり【錆固め塗(り)】
錆漆(さびうるし)で下地を固める漆塗り。鎧(よろい)などに用いられた。
さび‐かべ【錆壁】
上塗りの壁土に鉄粉または古釘の煮出し汁をまぜた壁。また、その仕上げ方法。
さや‐ぬり【鞘塗(り)】
刀剣類の鞘に色漆を塗ること、およびその技法。また、変わり塗りのこと。
さや‐まき【鞘巻】
腰刀の一。鞘に葛藤(つづらふじ)のつるなどを巻きつけたもの。中世には、その形の刻み目をつけた漆塗りとなる。