しゅく【夙】
江戸時代、畿内に多く居住し、賤民視された人々。天皇の御陵番である守戸(しゅこ)のなまりともいうが未詳。夙の者。
しゅく【夙】
[音]シュク(呉)(漢) [訓]つとに 1 昔から。早い時期から。つとに。「夙志・夙成」 2 朝早く。「夙夜」 [名のり]あさ・つと・とし・はや
しゅく‐し【夙志】
幼少・若年のころからの志。
しゅく‐せい【夙成】
幼時から学業などができあがり、大人びること。早熟。早成。「少年—は、往々才智発達の徴候にあらずして」〈中村訳・西国立志編〉
しゅく‐せき【夙昔】
昔から今までの間。以前から。宿昔(しゅくせき)。「己が—の不平は」〈透谷・三日幻境〉
しゅく‐の‐もの【夙の者】
「夙(しゅく)」に同じ。
しゅく‐や【夙夜】
1 朝早くから夜遅くまで。明け暮れ。一日中。「—心を尽し」〈染崎延房・近世紀聞〉 2 朝から晩まで、同じように過ごすこと。「覇陵の風に—して、別れを夢裡の花に慕ふ」〈太平記・二一〉 3 朝早く出...
しゅく‐こう【夙興】
⇒しゅっこう(夙興)
しゅっ‐こう【夙興】
朝早く起きること。
つと‐に【夙に】
[副] 1 ずっと以前から。早くから。「彼は—その名を世に知られていた」 2 朝早く。「—起き、遅く臥(ふ)して」〈読・雨月・吉備津の釜〉