けいきゅう‐いん【桂宮院】
京都市右京区にある広隆寺の奥の院。単層で檜皮葺(ひわだぶ)きの八角円堂。本堂は鎌倉時代の建築で国宝。けいぐういん。
けい‐しん【桂心】
1 ニッケイの樹皮の外皮を除いたもの。薬用とする。「—といふ薬はこの国にも候ひければ」〈今昔・二四・一〇〉 2 唐菓子(とうがし)の一。餅で宝冠の形に作り、上にニッケイの粉末をつけたもの。
けいせいはんごんこう【傾城反魂香】
浄瑠璃。時代物。三段。近松門左衛門作。宝永5年(1708)大坂竹本座初演。名古屋山三(さんざ)に狩野派や土佐派の絵師らをからませた御家物。「吃又(どもまた)」のくだりが有名。
けいちゅうわかえんぽうしゅう【契沖和歌延宝集】
契沖の自撰漫吟集。全515首。延宝9年(1681)に編まれ、文化10年(1813)刊行。延宝集。
けちょう‐ふう【化鳥風】
宝永(1704〜1711)ごろ、貞門末流の立羽不角(たちばふかく)らを中心に興った俳諧の流派。榎本其角(えのもときかく)の洒落風(しゃれふう)をさらに進めた卑俗な俳風で、邪道に走るものとして称せ...
けっ‐く【結句】
[名]詩歌の終わりの句。特に、漢詩の絶句の第4句。
[副] 1 とどのつまり。あげくのはて。結局。「わたし自身で道をつけてやる方が—女の為だと考え」〈荷風・あぢさゐ〉 2 かえって。むしろ。...
けんじ‐きん【乾字金】
《「乾」の字の極印があるところから》江戸幕府が、宝永7年(1710)から鋳造した小判金・一分判金の総称。良質であったが重量は半減。乾金。
けんちょう‐じ【建長寺】
神奈川県鎌倉市山ノ内にある臨済宗建長寺派の本山。山号は巨福山(こふくざん)。開創は建長5年(1253)、開基は北条時頼、開山は蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)。鎌倉五山の第一位。国宝の梵鐘・道隆画...
けんにん‐じ【建仁寺】
京都市東山区にある臨済宗建仁寺派の大本山。山号は東山。開創は建仁2年(1202)、開基は源頼家、開山は栄西。京都五山の第三位。初め天台・真言・禅の兼学。方丈や塔頭(たっちゅう)の襖絵(ふすまえ...
けんろく‐えん【兼六園】
石川県金沢市にある池泉回遊式庭園。加賀藩主前田侯の庭として延宝年間(1673〜1681)ころ造られ、文政年間(1818〜1830)に補修。宏大(こうだい)・幽邃(ゆうすい)・人力・蒼古(そうこ)...