かしわで‐の‐つかさ【膳司】
1 古代、宮中で食膳のことをつかさどった役所。律令制では、大膳職(だいぜんしき)と内膳司(ないぜんし)がある。 2 春宮坊(とうぐうぼう)の主膳監(しゅぜんげん)。 3 後宮十二司の一。食膳・食...
かど‐べ【門部】
律令制で、衛門府に属し、宮中諸門の取り締まりに当たった武官。
かなえ‐どの【釜殿/鼎殿】
平安時代以後、宮中や将軍・貴人の邸内にあった湯殿。また、そこに奉仕した人。かないどの。「御湯殿、とある折は、—いみじう喜びをなして仕うまつるもあはれなり」〈栄花・玉の飾り〉
かに‐もり【掃守/掃部】
古代の職名。宮中の掃除、敷物・設営のことなどをつかさどった。
かみなり‐の‐じん【雷鳴の陣】
平安時代、雷鳴のときに宮中に臨時に設けられた警固の陣。近衛大将・次将が清涼殿の孫庇(まごびさし)に伺候(しこう)し、弦打(つるう)ちして天皇を守護し、将監(しょうげん)以下も諸所を警固した。かん...
かみや‐がみ【紙屋紙】
平安時代、紙屋院で製した上質の紙。のちには、宮中で用いた反故(ほご)紙をすき返して作った。こうやがみ。かんやがみ。かやがみ。→薄墨紙(うすずみがみ)
かもん‐りょう【掃部寮】
律令制で、宮中の掃除や、儀場の設営などをつかさどる役所。また、その職員。弘仁11年(820)、宮内省の内掃部司と大蔵省の掃部司とを併合して掃部寮とし、宮内省に属した。かもりづかさ。かもんづかさ。
かん‐じょ【官女】
宮中、または将軍家などに仕える女。女官(にょかん)。かんにょ。
かんじょう‐ごしょ【灌頂御所】
宮中で、天皇の安穏を祈り、また年中行事としての加持祈祷を行った真言道場。灌頂道場。灌頂の御所。→真言院
かん‐でん【官田】
1 律令制下、畿内にあって皇室用の供御(くご)および宮中の経費に充てられた田。 2 位禄などの公用に充てるため、畿内に設定した田地。