えいえんなるじょしょう【永遠なる序章】
椎名麟三の小説。昭和23年(1948)刊。余命宣告を受けた復員兵と、ニヒリストの元上官の姿を対照的に描いた、戦後日本の実存主義文学の傑作。
けい‐い【涇渭】
涇水と渭水。共に中国陝西(せんせい)省を流れる川で、涇水は常に濁り、渭水は常に澄んでいる。二つの川が合流する地点では、その清濁が対照的であるところから、清濁・善悪などの区別が明らかなことのたとえ...
けいせいかいふたすじみち【傾城買二筋道】
洒落本。1冊。梅暮里谷峨(うめぼりこくが)作。寛政10年(1798)刊。うぬぼれ者の好男子と誠実な醜男との、遊女に対する二つの態度を対照的に描き、人情本への移行の過程をも示している。
こっか‐しほんしゅぎ【国家資本主義】
《state capitalism》国家が経済活動を主導することによって推進される資本主義。共産主義から市場経済への移行期にある中国・ロシアや、国際競争力の強化を図るインド・ブラジルなどの新興国...
さんぶ‐けいしき【三部形式】
一つの楽曲が三つの楽節からなる形式。同一または類似の第一部分・第三部分の間に、対照的な性格の中間部が置かれることが多い。三部分形式。
じい‐が‐だけ【爺ヶ岳】
《「爺子岳」とも書く》富山・長野の県境にある山。標高2670メートル。飛騨山脈後立山連峰の一。山頂は三つに分かれる。東の長野側は険しい岩壁が多いが、西の富山側は緩やかで対照的である。爺岳。
じ‐ざい【自罪】
《(ラテン)peccatum actuale》キリスト教で、人間の自由意志をもって、現実的に犯される罪。原罪と対照的に用いられる概念。
其(そ)れに引(ひ)き替(か)えて
これから述べることが前に述べたことと対照的であることを示す。それに比べて、まったく異なり。それにひきかえ。「長男は健康そのものなんだが、—次男のほうは病弱でね」
たいい‐ほう【対位法】
1 それぞれ独立した旋律を担う声部を、いくつか同時に組み合わせて楽曲を構築する作曲技法。コントラプンクト。 2 建築・文学・映画などで、二つのまったく対照的な様式・発想などを組み合わせて構成する方法。
たいぎ‐ご【対義語】
1 同一言語の中で、意味が正反対の関係にある語。一方を否定すれば必ず他方になる関係の「男⇔女」「生⇔死」などの場合、程度の差を表す「大きい⇔小さい」「遠い⇔近い」「よい⇔悪い」などの場合、一つの...