ない‐しょ【内書】
1 内密の書状。 2 執事・奉行などの手を通さずに、主君が直接に出す書状。将軍の出すものは特に御内書とよばれた。直書(じきしょ)。
ないだん‐はじめ【内談始め】
室町幕府で、年始または将軍の交代襲職のときに行われた部局内の仕事始め。
なか‐おく【中奥】
江戸城の表と大奥の間にあり、将軍が起居し、政務を執った建物。
なか‐ごしょ【中御所】
将軍家または大臣家以上の公卿で、隠居した者が一家に数人いる場合、上(かみ)御所に次ぐ者。→上御所 →下(しも)御所
なでもの‐づかい【撫物使】
室町幕府の職名。将軍のために祈祷(きとう)を行うとき、撫で物を寺社へ持っていったり、河原で祓(はら)い棄(す)てたりする役。贖物役(あがものやく)。
なるさわ‐ひょうけつ【鳴沢氷穴】
山梨県南都留(みなみつる)郡にある溶岩洞。天然記念物。富士山の貞観大噴火の際に噴出した溶岩により形成されたといわれる。年間を通じて気温が低く、江戸時代には内部の氷が将軍への献上用に利用された。
なんど‐かた【納戸方】
江戸幕府の職名。将軍の衣服・調度を管理し、諸侯・旗本から献上されたり彼らに賜与されたりする金銀・諸物に関する事務を管掌。御納戸役。
にし‐の‐しゅう【西の衆】
室町幕府の柳営(りゅうえい)内で将軍に謁見するとき、西向きの縁から出仕することに決まっていた門跡・摂家・清華の人々。→東の衆
にし‐の‐まる【西の丸】
1 城の中心部の本丸に対し、その西側にある一郭。 2 江戸城本丸の南西方の一郭。将軍の世子の居所、また、将軍の隠居所。
にしょ‐の‐ごんげん【二所の権現】
伊豆山(いずさん)権現(伊豆山神社)と箱根権現(箱根神社)の称。鎌倉時代、将軍家から尊崇された。両所権現。