いちまつ‐ぞめ【市松染(め)】
市松模様を染め出すこと。また、染め出したもの。
いちまつ‐にんぎょう【市松人形】
木くずを練り固めた胴に首を据え、手足を縮緬(ちりめん)でつないで動くようにした人形。江戸中期の歌舞伎俳優の佐野川市松をかたどったとも、市松という孝子の姿になぞらえたともいう。大和(やまと)人形。...
いちまつ‐もよう【市松模様】
碁盤目状の格子の目を色違いに並べた模様。江戸中期、歌舞伎俳優佐野川市松がこの模様の袴(はかま)を用いたことに始まるという。石畳(いしだたみ)。霰(あられ)。市松文様。いちまつ。
市松(いちま)でないが腹(はら)で泣(な)け
《市松人形は腹に笛を仕掛けてあるところから》心で泣いて、他人に泣き顔を見せるな、の意。
いちむら【市村】
姓氏の一。 [補説]「市村」姓の人物市村羽左衛門(いちむらうざえもん)市村瓚次郎(いちむらさんじろう)
いちむら‐ざ【市村座】
歌舞伎劇場。江戸三座の一。寛永11年(1634)村山座として、日本橋葺屋町に創立。寛文年間(1661〜1672)に市村座と改称。天保13年(1842)浅草猿若町に、明治25年(1892)下谷二長...
いち‐め【市女】
市で物を商う女。「—来り酒売る」〈兼盛集・詞書〉
いちめ‐がさ【市女笠】
かぶり笠の一。菅(すげ)などで編み、中央に高く巾子形(こじがた)という突起を作った笠。市女が使用したのでこの名を生じたが、平安中期ごろには上流の女性の外出用となり、男子も雨天のときなどに用いた。
いち‐りつ【市立】
市(し)が設置し、管理すること。また、そのもの。「私立(しりつ)」と区別するためにいう。しりつ。「—高校」
市(いち)を成(な)・す
人が多く集まる。にぎわう。「見物客が—・す」「門前—・す」