どろ‐どろ
[副] 1 遠くの方で鳴りわたる雷や大砲などの音を表す語。「遠くで—(と)雷鳴がとどろく」 2 大勢の人が一度に騒がしく移動するさま。どやどや。ぞろぞろ。「紳士の一行が—と此方(こちら)を指し...
どろん
[名](スル) 1 急に姿を隠すこと。「借金を残して—する」 2 歌舞伎で、幽霊が出るときや消えるときに連打する大太鼓。どろどろ。
ぬし【塗師】
狂言。和泉(いずみ)流では「塗師平六」。越後の塗師、平六を頼って都から師匠が来ると、平六の妻は夫の仕事が減ると思い夫は死んだと偽る。師匠に会いたい平六はしかたなく幽霊に化けて対面する。
ね‐とり【寝鳥】
1 ねぐらで寝ている鳥。ねぐら鳥。 2 《「音取(ねとり)」から》歌舞伎下座音楽の一。幽霊・妖怪・人魂(ひとだま)などの出現の際に大太鼓のどろどろにかぶせて寂しく、不気味に吹く能管。寝鳥の笛。
はく‐れい【魄霊】
1 たましい。魄。 2 亡霊。幽霊。「そもそもこれは…基経が—なり」〈謡・雲林院〉
ひがん‐ばな【彼岸花】
ヒガンバナ科の多年草。土手や田の畦に生える。秋の彼岸のころ、高さ約30センチの花茎を伸ばし、長い雄しべ・雌しべをもつ赤い6弁花を数個輪状につける。花の後、線形の葉が出て越冬する。有毒植物だが、鱗...
ひためん‐もの【直面物】
能の分類の一。前ジテ・後ジテを通じてシテが面を用いないもの。四番目物のうち、神や幽霊でない現実の男性をシテとするもの。
ひゅう‐どろどろ
《「ひゅう」は笛を高く吹く音、「どろどろ」は大太鼓を小刻みに打つ音を表す》 [名] 1 芝居で、幽霊が出没するときに鳴らす下座音楽。また転じて、幽霊のこと。 2 芝居で、幽霊が出没するときなど...
ふな‐ゆうれい【船幽霊】
1 海上に現れるという、水死した人の亡霊。船人に柄杓(ひしゃく)を要求するが、底を抜いて貸さないとその柄杓で水をかけられて船を沈められるという。 2 死水(しすい)3によって船足がおそくなる現象...
ぶあく【武悪】
狂言。主人から武悪を討つよう命じられた太郎冠者が、殺すに忍びず逃がしてやるが、道で主人と武悪が出会ってしまう。一計を案じて武悪は幽霊に化け、主人をさんざん脅かす。
狂言面の一。目尻の下がった...