い‐て【射手】
1 弓を射る人。 2 弓の達人。
い‐のこし【射遺】
平安時代、正月17日の射礼(じゃらい)の式に参加しなかった衛府の者たちが、翌日、建礼門で弓を射ること。
い‐ば【射場】
1 弓を射る練習をする場所。弓場(ゆば)。矢場。 2 1で射手の立つ位置。
い‐むけ【射向け】
《弓を射るとき、左を敵に向けるところから》鎧(よろい)の左側。
いむけ‐の‐くさずり【射向の草摺】
鎧(よろい)の草摺で、弓を射るとき敵に向き合う部分として入念に作り、胴の左脇に蝙蝠付(こうもりづけ)で連接したもの。弓手(ゆんで)の草摺。太刀懸(たちかけ)の草摺。
おお‐まえ【大前】
1 神や天皇の前を敬っていう語。みまえ。「天照大御神の—に白(まを)さく」〈祝詞・祈年祭〉 2 数人で弓を射るとき、最初に射る射手。「総射手の前に射る故—と云ふは」〈貞丈雑記・一二〉
おし‐で【押(し)手】
《「おして」とも》 1 我(が)が強いこと。我を通すこと。「噺(はなし)をさせると—がきいていましたが」〈万太郎・末枯〉 2 箏(そう)の奏法の一。左手で弦を押さえて張力を高め、音に変化を与える...
かさ‐がけ【笠懸】
馬に乗って走りながら弓を射る競技。平安末期から鎌倉時代にかけて盛んに行われた。もとは射手の笠をかけて的としたが、のちには円板の上に牛革を張り、中にわらなどを入れたものを用いた。小笠懸(おがさがけ...
かち‐ゆみ【歩射/徒弓】
徒歩で弓を射ること。また、その弓。歩射(ぶしゃ)。→騎射(うまゆみ)「—のすぐれたる上手どもありければ」〈源・若菜下〉
き‐しゃ【騎射】
[名](スル) 1 馬上から弓を射ること。⇔歩射(ぶしゃ)。 2 馬上から弓を射る行事。朝廷では5月5日に行われた騎射の節(せち)、武家では流鏑馬(やぶさめ)・笠懸(かさがけ)・犬追物(いぬおう...