げん‐こう【元寇】
文永11年(1274)と弘安4年(1281)に、元のフビライの軍が日本に攻めてきた事変。蒙古来(もうこらい)。蒙古襲来。→文永の役 →弘安の役
げんこう‐の‐へん【元弘の変】
元弘元年(1331)、後醍醐天皇が企てた鎌倉幕府討伐の計画。未然に露見し、天皇は笠置(かさぎ)寺や有王山中に逃れたが、翌年捕らえられ、隠岐(おき)に流された。幕府滅亡の直接の動因となった。
こう【弘】
[人名用漢字] [音]コウ(漢) グ(呉) [訓]ひろい ひろめる 〈コウ〉 1 スケール・度量が大きい。「弘毅(こうき)」 2 ひろめる。「弘報」
〈グ〉仏法が広く大きい。ひろめる。「弘通...
こうあん‐の‐えき【弘安の役】
弘安4年(1281)、蒙古軍が文永の役に続き再度博多に来襲した戦役。14万の大軍で迫ったが、日本軍の応戦と暴風のために壊滅。→文永の役
こう‐きゅう【後宮】
1 皇后や妃などが住む宮中奥向きの宮殿。平安京内裏では、天皇の住む仁寿殿(じじゅうでん)の後方の承香(しょうきょう)・常寧・貞観(じょうがん)・麗景・宣耀(せんよう)・弘徽(こき)・登花の七殿と...
こうぐみょうしゅう【広弘明集】
中国の仏教書。30巻。唐の道宣編。664年成立。「弘明集」にならって、それにもれた六朝時代から唐初までの仏教関係の資料を集めたもの。仏教と道教との交渉を知るための資料として重要。
こうせいしんぺん【厚生新編】
江戸後期の百科事典。70巻(2巻を欠く)。フランスのショメルの「日用百科事典」のオランダ語訳本から、実用的な項目を選択して、幕府天文方の蕃書和解御用(馬場貞由・大槻玄沢・宇田川玄真ら)で翻訳。文...
こうぞう‐じ【高蔵寺】
宮城県角田市にある真言宗智山派の寺。山号は高倉山。開創は弘仁10年(819)、開山は空海と伝えられる。阿弥陀堂は重文。
こう‐どう【革堂】
京都市中京区にある天台宗の寺、行願寺(ぎょうがんじ)の通称。山号は霊麀(れいゆう)山。西国三十三所第19番札所。寛弘元年(1004)、革聖(かわひじり)と呼ばれた行円(ぎょうえん)が一条に創建。...
こうにんきゃくしき【弘仁格式】
大宝元〜弘仁10年(701〜819)の格と式を集めたもの。格10巻、式40巻。初め藤原内麻呂ら、のち、藤原冬嗣らが編纂(へんさん)。弘仁11年(820)成立。完本は現存せず、諸書に逸文が残る。格...