かた‐なし【形無し】
[名・形動] 1 本来の形を損なうこと。跡形のないこと。また、そのさま。「(袴(はかま)ノ)ひだの—になりたるを」〈逍遥・当世書生気質〉 2 面目を失うこと。さんざんなありさまとなること。また、...
かた‐ばかり【形許り】
「かたちばかり」に同じ。「一膳飯屋で—の食事を済ました」〈漱石・道草〉
かた‐ばこ【肩箱/形筥】
山伏が笈(おい)の上にのせる小箱。経文・仏具などを入れる。
かた‐み【形見】
1 死んだ人や別れた人を思い出すよりどころとなるもの。残した品や遺品、また、遺児。「父の—の万年筆」 2 過去を思い出させるもの。記念の品。「旅の—とする」 [補説]作品名別項。→形見
かたみ【形見】
《原題、(フランス)Lais》ビヨンの詩。1456年頃の作。8音綴の8行詩。小遺言書。
かたみ‐の‐いろ【形見の色】
喪服の色。鈍色(にびいろ)。「御—にやつれさせ給へるころにて」〈狭衣・二〉
かたみ‐の‐くも【形見の雲】
空にかかっている火葬の煙。「なき人の—やしをるらむ夕べの雨に色は見えねど」〈新古今・哀傷〉
かたみ‐の‐ころも【形見の衣】
1 死んだ人や別れた人の思い出となる服。形見の袖。「吾妹子(わぎもこ)が—なかりせば何物もてか命継がまし」〈万・三七三三〉 2 喪服。「今はとて—脱ぎ捨てて色変はるべきここちこそせね」〈玉葉集〉
かたみ‐わけ【形見分け】
故人の衣服や所持品などを、その親族・親友などに分配すること。
形(かた)を◦見(み)る
釣りで、その日に初めて目的にかなう魚を釣り上げる。型を見る。